自宅でコーヒーを楽しむために欠かせないのがコーヒーグラインダー(コーヒーミル)。淹れる直前に挽いたコーヒー豆の香りは最高です。ゴリゴリと手挽きするのも趣深いですが、毎日そんなにのんびりする時間がないので電動が最高です。しかも、美味しいコーヒーをいれるには豆の均一さが重要。その点も、性能の良い電動に軍配があがります。
今回、そこそこの予算(1〜2万円)で選んだ、デザインも機能もそこそこよい感じの電動コーヒーグラインダーを、7点ほどピックアップして紹介します。私の本気購入検討時メモです。
コーヒーグラインダーの買い替えを決意
これまで使っていたのは、カリタの電動コーヒーミル CM-50。これはもう10年近くずっと使っていてそれなりに愛着もあったんですが、引っ越しを機に買い換えることにしました。
○カリタ CM-50の良いところ
・とにかくコンパクト!
・直感的な操作感
・安い(コスパ最高)
自宅コーヒー初心者ならこれで十分です。
一通りのフローや技術を習得するまでは、CM-50を使うというのは悪い選択肢ではありません。見た目もスタイリッシュで、どこに置いても邪魔にはならない存在感。乳白色のボディと半透明のフタの組み合わせも、少しレトロでよい感じです。
×カリタ CM-50の悪いところ
・挽き目調整が勘
・粉の粒度が均一にならない
・粉の取り出し方がいまいち
一方で、デメリットもありました。
特に一番目の「挽き目調整が勘」というのは、ある程度ハンドドリップができるようになったり、いろんな種類やコンディションのコーヒー豆を飲み比べてみようなんて時には困ります。同じ分量の豆をいれて、同じ秒数スイッチを押し続けていれば、理論上同じ挽き目にはなりますが、目視の時点でそうとも言えない様子が見て取れます。やはりこのあたりがプロペラ式の限界ですね。
逆に、上のような凝ったことをしなければ、十分美味しいコーヒーが淹れられます。
「粉の取り出し方」は、挽き終わったら全体を逆さまにする、です。あまりスマートじゃないですよね。重くないので実用上は問題ないのですが。
そんなこんなで、CM-50のデメリットを解消してくれる電動のコーヒーグラインダーを購入することにした我が家です。
コーヒーグラインダーの条件(ここにこだわった)
上に書いたCM-50のデメリットがないものを買うというのが基本的な考え方ですが、他の要素も含めて我が家のコーヒーグラインダーに求められる条件を整理しました。
刃はコーン式、挽き目は最低9段階調整可能
プロペラ式のカリタCM-50が一番弱かったのがここ。キレイに均一に挽けないのに加えて、挽き目の加減は動作させる秒数で調整。つまり、同じ(くらいの)挽き目にしたかった、完全に同量の豆を、観世に同じ時間ボタンを押し続けグラインドするということ。これがめんどくさい。
均一に挽くためには臼式、つまりコーン式(コニカル刃)がマスト。
そして、少なくとも細〜中〜粗の最低3段階、さらに言えば3段階をさらに3分割くらいしてもらって、9段階くらい調整できれば十分です。動作させる間、ずっとボタンを押し続けることも避けたい。
メンテナンス(掃除)のしやすさ
あまり掃除は得意ではないので、できれば掃除が楽ちんなものがよい。
コーヒー豆は細かいので、一度挽くとどうしても多少は残ってします。毎回同じ豆ならよいけれど、それなりの頻度で違う豆を試す我が家は、最低でも豆を変えるタイミングではキレイにしたい。
上の写真のように臼の部分が見渡せて、ブラシをささっと掃除できる感じが理想です。
本体サイズ(大きすぎるとこまる)
我が家はそんなに広くないので、大きすぎると困ります。むしろ可能な限りコンパクトであって欲しい。場合によってはパッとどこかにしまえるくらいのサイズ感(あと重さ)だと嬉しいですね。
今置いているところで使うなら、高さは350mm程度にはおさえたい。コーヒーグラインダーは大体上から豆をいれるので、ある程度の余裕が上に欲しいし。
デザインの良さ(好きになれるかどうか)
あとはデザイン。
特に色味と素材感は重要です。ステンレスか、いい感じの色か。プラスチックが前面にでた、いかにも“日本の家電”みたいなものは好みではありません。どんなに機能がよくても、見た目が気に入らないものは我が家には入れません!
“Have nothing in your houses
ウィリアム・モリス
that you do not know to be useful or believe to be beautiful”
「役に立たないものや、美しいとは思わないものを、家に置いてはならない」のですから。
そして形も大事。「コーヒー豆を挽く」というシンプルな機能ですが、以外とその形はさまざま。機能性を担保しつつも、どことなく可愛さを感じるようなデザインが好みです。
予算は10,000〜20,000円くらい
もちろん予算も大事。本当は10000円以内におさめたいところだけど、気に入ったものがあれば2万円くらいまでは頑張る!といった予算感です。
コーヒーは大好きだけど、コーヒー道を突き詰めていくつもりはありません。今のところ。
そんな私には、「中の下」くらいのスペックが妥当でしょう。いや、「下の上」かな?
条件にある程度合う5アイテム|ハリオ、メリタ、デロンギ、ボダム、オクソー
さっそくこの条件に合う(一部)コーヒーグラインダーを探してみました。種類が多くて悩みに悩みましたが、やっとのことで7つまで絞り込みました。
HARIO (ハリオ)V60 電動コーヒーグラインダー コンパクト EVC-8B
Amazonの実勢価格は11,680円。この値段で、機能的に一番魅力を感じたのがこのHARIO(ハリオ)のV60。39段階から挽き目が選べるすぐれものです。刃はステンレス製のコーン式(コニカル式)。
店舗で実物をみましたが、少しだけ大きすぎる感じがしました。特に高さが。
我が家の運用では、コーヒー豆を一回分ずつ投入するので、ホッパーはこんなに大きい必要はないんだよなぁ。でも大は小を兼ねるという言葉は好き。
サイズ詳細:W130mm×D185mm×H335mm
Melitta(メリタ)電動コーヒーグラインダー VARIO-E CG-124
Amazonの実勢価格は23,824円(予算オーバー)。だけど、私の調査中あまりにも評判がよかった機種がこのVARIO(バリオ)シリーズ。この値段でも、シリーズ中では入門機種という位置付け。プロ用&業務用としても十分活躍できる、かなり精度の高いコーヒーグラインダーだとか。
挽き目は40段階から選択可能、最上級コニカル形式のミル刃を搭載しています。私はたまにエスプレッソを自宅で飲むので、細かい挽き目のクオリティが高いと嬉しいのです。欲しいが….
デザインはシンプルだけど、変に凸凹していなくてよいです。ホッパーが微妙に曇っているのも好き。
サイズ詳細:W120mm×D160mm×H350mm
デロンギ(DeLonghi) デディカ コーン式コーヒーグラインダー KG521J-M
Amazonの実績価格は18,145円と、ギリギリ予算内です。18段階と、他の候補と比べると少し控えめな挽き目の選択幅ですが、十分です。私はデロンギのプロダクトが好きなので(あんまり持っていないけど)、当然候補に入ってきます。
コーン式挽き刃(2枚構成)により、豆を均一に挽くことができます。しかも、高性能リダクション(低速回転)モーターが採用されており、豆を挽く時の摩擦熱を最小限に抑えることで、揮発性のコーヒーアロマを損なわず風味を保たれるのです! 豆を挽く量はディスプレイで操作するという、候補のなかでは一番ハイテクなコーヒーグラインダー。
唯一の懸念は、そのサイズ。高さは385mmと、候補中では最高。ちょっと大きすぎるか…
サイズ詳細:W155mm×D255mm×H385mm
BODUM ボダム BISTRO ビストロ 電動式コーヒーグラインダー ホワイト 10903-913JP-3
Amazonの実績価格は7800円と、候補中最安値!
それでもちゃんと12段階(無段階)から挽き目が選べて、低速回転モーター搭載のコーン式(コニカル式)です。そして何と言ってもデザインがかわいい。シンプルな操作感とすこしくすんだスイッチ周りのレッドカラー。好みです。
そして一番気に入ったのが、粉が落ちるコンテナーが耐熱ガラスであること。静電気が飛び跳ねにくく、粉が飛び散りにくいすぐれものです。なにより、シンプルにプラスチックよりガラスの方が好きです。高さ275mmと候補中では一番低いところもポイント高めです。かなりよい。
サイズ詳細:W163mm×D180mm×H275mm
OXO(オクソー) BREW 電動 コーヒー ミル タイマー式 グラインダー
Amazonの実勢価格は16,800円。43段階から挽き目が選べます。刃はステンレスのコーン式(コニカル式)です。飛散防止のトラップドアがついていて安心感あります。コンテナーはステンレス製で静電気低減されるのに加え、スタイリッシュな印象にも一役かっています。ステンレスキッチンの家には、ピタッとはまりそうなデザインですよね。
我が家にはOXO(オクソー)のクッキングツールが多数あるので、なんとなく好きなメーカー。ヘラ、皮剥き器、まな板、特に軽量カップの使い勝手は最高!おすすめです。
サイズ詳細:W135mm×D197mm×H325mm
別格上位のコーヒーグラインダー(いつか買いたい…)
完全に予算オーバーだけど、調べていたらどうしても欲しくなってしまったコーヒーグラインダーがこちらです。引っ越し祝いとかそんなんで、誰かプレゼントしてくれた最高です。涙
富士珈機 みるっこ コーヒーミル R-220 [カット臼タイプ/エスプレッソ対応・イエロー]
Amazonの実勢価格は58,800円。かわいらしい、どこかチープな見た目からは想像できない立派な値段です。ロボット掃除機買えちゃいます。
でもただ高いだけでなく、機能は折り紙付き。音が静かで、挽かれた粉のクオリティが高く、コンパクトで場所をとらない。省スペースのカフェなどでは最高に重宝する名機です。
ホッパーと本機の間がググッとくびれているところがかなりツボ。値段と機能を想像させない、“みるっこ”というゆるふわな名前も好みです。欲しい….
サイズ詳細:W165mm×D245mm×H360mm
カリタ Kalita コーヒーミル グラインダー ネクストG2 アクアブルー メジャーカップ付き
Amazonの実績価格は59,327円、コーヒー通から熱い支持を集めるカリタのネクストG2です。上の写真は、その中でもレアな【Amazon限定モデル】の限定カラー・アクアブルー。“限定”っていいですよね。お掃除用のブラシも付いてます。
新機能・静電除去装置を搭載し、多くの電動ミルの課題だった粉の飛散を防止
Amazonから転載
挽かれた粉はまっすぐに落下し、美しい山型を描いて受缶に蓄積される
さらに本体や受缶への粉の付着も防ぎ、お手入れも簡単
「美しい山型を描いて受缶に蓄積される」とな… うっとりしますね。
サイズ詳細:W123mm×D215mm×H401mm
かなりしつこいWEBでの調査と、家電量販店通いによる調査の結果、この7点が購入候補として絞り込まれました。遅くとも今月中には購入する予定ですが、あと少しだけ悩んでみようと思います。
乞うご期待!