グリーン車と言えば新幹線というイメージですが、JR東日本の普通列車(快速など)にもグリーン車付きのものがあります。もちろん普通運賃に加えてグリーン券料金が必要になるのですが、それでも余りあるおトク感が、特に子連れの移動時にはあります。一度乗ってしまったら、もうやめられない…
普通列車グリーン車とは?
そもそも普通列車グリーン車とは、新幹線や特急ではなく、普通運賃で乗車可能な快速などの列車に連結されている特別車両のことです。
グリーン車とか、普通グリーンとか、快速グリーンとか、みんないろんあ呼び方してますが、普通列車グリーン車が正式名称ですね。
だいたい列車の中央あたりに、2階建て&2車両が挟まっています。シートは2列×2列。1階も2階も同じですが、眺めが少し良いからなのか、だいたい2階の方が少し混んでいます。笑
2024年1月時点で、普通列車グリーン車がついてる路線はこちら。
- 東海道線
- 横須賀・総武線快速
- 上野東京ライン(常磐線)
- 湘南新宿ライン
- 高崎線
- 宇都宮線
中央線の快速列車にも導入が決定していますが、、どうやら少し遅れているようで2024年度末以降、というのが最新の状況です。まだ1年以上さきですね。
詳しくは、別の記事でも紹介しています!
乗車料金について
これはグリーン車内に貼られている料金表です。
- 平日と土休日
- 50kmまでと50km以上
- 車内購入と事前購入(モバイルSuica含む)
といった区分で料金が変わることがわかります。シンプルですよね。
そして、こども(未就学児)はと言うと、無料です。なぜならそこは普通列車の自由席だから。
ふつうに電車に乗っている時と同様の気遣い(マナー)は必要だけど、1歳児だって5歳児だって堂々と座っていて大丈夫。それが普通列車グリーン車なのです。
ホーム上の停車位置付近にある、普通列車グリーン券専用の券売機
子連れに優しい&嬉しい&とっても快適
子連れの中~長距離移動はとっっっっても骨が折れるもの。特に電車移動はもう大変!
動いたり騒いだり泣いたり、お腹減ったり叫んだりトイレに行きたかったり、不測の事態のオンパレード。そんな時に超便利なのが、普通列車グリーン車なんですよね。
料金
例えば休日に50km以上の移動にグリーン車を使った場合のグリーン券料金は790円です。
もう一度言います。この場合のこども料金は言うと、、、そう、無料です。
(就学児(7歳以上~)は大人の半額がかかりますよ。)
ここまでは普通と言えば普通なんですが、私が特にありがたいと思うのは、グリーンアテンダントの対応です。
そもそも普通列車グリーン車は、座席頭上のランプで乗客有無の判断をしています。
グリーン券の購入情報が登録されているSuicaをセンサーにタッチすると、空席時には赤いランプが緑に切り替わるわけです。
つまり、グリーン車に乗った時にまずすることは、赤いランプの席を探すこと。
グリーン券が無料のこどもはSuicaを持っていないので、当然ながら席に座ってもランプは赤いママ。別にルール違反をしているわけではないけれど、人が乗ってくるたびにちょっぴりドキドキ。。
ですが、横尾タダ乗り防止のために回ってきたグリーンアテンダントさんが、子供が座っていることに気が付くと、席のランプをそっと緑に変えてくれるのです。
中には「お子さんの席のランプ、変えておきますね~」と優しく声をかけてくれる方までいて…。涙
ここまでしてもらえると、なにかJRに普通列車グリーン車の利用方についてお墨付きをもらったような気もして、うれしいですね。
座席が広々(&結構空いている)
普通列車なのに、席がグルンを回ります。
これは、こどもが小さかったり、2人以上いる時にとってもありがたい。
こどもが嫌がるのは、とにかく動きを制限されること。
座席をぐるんと回転させることでボックスシートが出来上がり、視界はもちろん、動けるスペースが格段に広がります。
前のシートを蹴ったり動かしたり、周りの人に迷惑をかける可能性も下がります。
しかも、これはJRにとっては微妙かもしれませんが、休日の普通列車グリーン車って超空いてるんですよね。
平日は満席のことも多いんですけど(特に朝の上りと、夕方以降の下り)、休日はだいたいガラガラ。笑
もともと子連れの時点で混んでいる時間の移動は避けるわけなので、その時間帯の普通列車グリーン車は言うと、たいていガラガラです。
「空いている時間帯なら普通車両でいいじゃん。」
わかります。
でも、普通列車グリーン車の快適さを一度知ってしまうと、どれだけ空いていても問答無用で利用します。たとえ”無駄金”と罵られようとも。
トイレ&洗面台がある
これも重要なポイント。
いつ粗相が起きるかわからないのも、子連れ移動の醍醐味。笑
そんな時、そもそも席のスペースが広くて、さらに近くにいろいろ流せて洗えるトイレや洗面台が近くにあるということは、何にも代えがたいお守りです。
荷物多くても安心
子連れの移動って、荷物が多いんですよね。
ベビーカーはもちろん、他にもいろいろ。食べ物、簡単なおもちゃ、おむつ、着替え…
そんな時にもパーソナルスペースが広い普通列車グリーン車だと安心。
ちなみに、普通列車グリーン車の唯一の不満は網棚がないところなんですが、実は普通グリーン車にも網棚がある席が存在します。
それは、2階建てになっていない両端の1階建て部分。
考えてみれば当然なんですが、ここの部分は天井高が2階建て部分よりゆとりがあるので、その分網棚スペースがとれるんですよね。
乗り降りも楽だし、こここそ子連れ利用者のベスト位置。だけど、なかなかうまいこと空いてないんですよね。残念ながら。
子供も、「上に行きたい!」とか言いがちなので、よほどの幸運に恵まれなければ1階建て部分にゆとりをもって陣取るのは至難の業。がんばってください。
おしまい
普通列車なのになんとなく旅行感が味わえて、子供の気も紛れて、長く乗れば乗るほどおトクで、そもそもとってもお安い(体感)普通列車グリーン車。
子連れのみならずすべての人にオススメしたいけど、みんな使うようになったら混んじゃうからこれからもひっそり使い続けます。
JRもいろいろなキャンペーンやってるので広めたいんだろうけど、なんだか冴えないプロモーションと公式サイト。笑
願わくば、うちの姉妹が小さいうちはガラガラが続きますように。笑
公式サイト「普通列車グリーン車」 シブッ!
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