キャンプで履くのにおすすめの靴・シューズって、意外に悩みます。はじめのうちは普段はいているスニーカーで行っていましたが、キャンプ場のタイプやテントサイトのグラウンドコンディションによってはアウトドアシューズの必要性をひしひしと感じます。今回いろいろ調べて、そのうち1足を購入したので、メモを残しておきます。
キャンプシューズにふさわしい靴とは？条件、ポイント、希望など
キャンプという、過酷な状況で真価を発揮できるシューズとはどんなものでしょうか。いくつか条件をあげてみました。
とにかく履き心地が良く、動きやすいもの！
これは絶対。とにかくやることがたくさんあるので、あっちこっちと機敏に動き回れることが第一です。なんとなく自分の足に合わないな〜と感じたら、我慢しないですぐに違うものを探した方がよいです。履いた瞬間に「これだっ！」と思えるものがきっとあるはず。
季節にあったもの！夏は通気性、冬は暖かさ
キャンプをオールシーズン楽しみたい人にとって、キャンプ靴はひとつではダメ。夏ならでは通気性抜群のアウトドアシューズと、冬に履きたい足元を絶対的に守ってくれる暖かい靴はまったくの別物。もちろんオールシーズン使えるものもあるけど、季節ごとに使い分けられるようになればキャンプ上級者と言えるでしょう。
防水&撥水性能はいつでも重要
水遊びをする夏はもちろん、それ以外の季節だって水仕事はキャンプにつきものです。ちょっとした水濡れを気にしていてはアウトドア遊びはできません。また、泥汚れなどをすぐにさっと洗ったりなんかもできると最高だし、雨だって降るかもしれない（もしかしたら雪だって）。
完全防水だったら最高だけど、最低限の撥水効果はキャンプシューズに絶対必要な機能ですよね。
履きやすい＆脱ぎやすい
テントの出入りとか、ちょっとした温度調節の着替えとか、靴を脱ぐ機会は無数にあります。そんな時にいちいちめんどくさい思いをするのはうんざり。一方で、しっかりと足を包み込んで守ってくれる包容力は求めたい。
そんな両立できるシューズが最高です。
やっぱりデザイン、手持ちのキャンプギアとの相性もみたい
見た目重視って本質的でない？
私はそうは思いません。やっぱりかっこいい＆美しいものでないと身につけたくないし、そもそも機能的に優れているアイテムって、だいたいデザインも最高。機能とデザインって両立させるものではなくて、そもそも両立しているもの。
だとしたら気にしたいのは、自分が持っているテントとかグッズとかウェアとかとのカラーバランスなどなど。自分の好きな色や形に囲まれて、キャンプの満足感はあがっていくのです。
アウトドア＆スポーツブランドの安心感
機能面が重要なアウトドアシューズですが、使わずにそれを判断するのは難しいですよね。そんな時に頼りになるのが、既に定評のあるアウトドアブランドやスポーツメーカーの看板。特にずっと人気のある定番品なら特に安心。
さらに、アウトドアグッズってどんどん素材も進化していっているので、新製品や定番のアップデートアイテムだともう完璧。
はじめの一歩は、やっぱり安心感のあるものを体に入れたい！
ブランドでセレクト！安心して購入できる人気＆定番
まずは絶対的に安心感のあるアウトドア＆スポーツブランドからピックアップ。
KEEN（キーン）
オシャレなアウトドア好きの定番ブランド、キーン。
JASPER（ジャスパー）｜¥14,080（定価、税込）
キャンプ好きなら誰でも知っている、KEEN（キーン）の大定番モデルです。クライミングシューズのエッセンスが詰め込まれつつ、クッション性とデザイン性も高いので、あまりハードでないキャンプを楽しむシューズにぴったり。防水仕様のJASPER２（ジャスパーツー）もあるけど、見た目は断然こっちが好み。機能を取るか、デザインを取るか、悩ましい！
NIKE（ナイキ）ACG
1989年に端を発するナイキのアウトドアラインがNIKE ACG（All Conditions Gear）。このところのアウトドアブーム＆90年代リバイバルの流れの中で、オシャレな方々のなかで人気爆上げ中です。
ナイキACG エア マーダ｜￥13,099（定価、税込）
ACG中でも、私がとても気になってるのがこのエア マーダ。
ハイカット気味の安心感のあるボリュームと、手袋をはめていても履きやすそうなシューレースやベロ周り。そしてなにより絶妙にコーディネートされたサイケデリックなAGCカラーリング！最高です。
Columbia（コロンビア）
アメリカ発（創業者はドイツ生まれの移住者）のアウトドアメーカー。創業以来の紆余曲折を乗り越えて、いまやワールドワイドにアウトドアシーンを支えている老舗ブランド。お手頃価格で高機能、ショッピングモールにもよく専門店が入っているので、知名度はかなり高いです。
CHAKEIPIA LACE WATERPROOF（チャケイピア レース ウォータープルーフ）｜¥14,300（定価、税込）
商品名のチャケイピとは、ビーバーの住む場所という意味。これだけでちょっと欲しくなっちゃいます。防水仕様はもちろんのこと、難燃加工を施したコットンが使われており、キャンプで焚き火をするときにも安心感があります。これ超大事。
コスパにこだわるキャンパーは、コロンビアがファーストチョイスになるかもしれません。手に入りやすい割に、あまり人とかぶらない絶妙なチョイスです。
TEVA（テバ）
サンダルを筆頭に大人気。街中でも本当によくみかけます。
HURRICANE（ハリケーン） XLT2 ｜￥8,580（定価、税込）
3点キープでしっかりと足をホールドしてくれる、TEVAのアウトドアサンダル。サンダルといってもそのフィット感や履き心地の良さ、そしてなにより靴下の上から履いてもスタイリッシュなそのデザインで、サンダルを超えたアウトドアシューズとして定番化しています。
色だって、単色ブラックもいいけど、3色以上のクレイジーパターンもかっこいい。派手なカラーリングのハリケーンに、厚手の白靴下を合わせるのがオシャレです。
THE NORTH FACE（ザノースフェイス）
言わずと知れた、超人気アウトドアブランド。私も一番好きなブランドです。テントも使ってるし。
アクティビスト フューチャーライト ｜¥18,700（定価、税込）
私が大好きなノースフェイスのアウトドアシューズです。かなりスポーティーな見た目ながら、ノースフェイスらしいグリーンとイエローの組み合わせがよきです。踵のベルトも余裕を持ったサイズなので、キャンプ中でも履きやすそう。
私が使っているノースフェイスのテント、LANDER6（ランダー6）にもシンデレラフィット！
Hi-TEC（ハイテック）
ハイテック、知らない人も多いんじゃないでしょうか？ スカッシュシューズをルーツとする、イギリスのブランドです。とにかく“軽量”なアウトドアシューズで知名度＆人気が高まりました。個人的にかなり注目しています！
EASTEND WP｜￥9,350（定価、税込）
ハイテックのイーストエンドです。このぽってりと素朴な感じと、絶妙におしゃれなカラーリングが、なんだか良い感じ。ボリューム感があるので履き心地は抜群だし、それでいて超軽量。
シューズ単体でみるとちょっと野暮ったい感じもするんですが、履いている画像をみるとかっこいいんですよね。メンズもよいですが、どちらかといえば女性が履いている方がオシャレに見える気がします！
用途でセレクト！用途や好み、必要な場面ごとにおすすめのをセレクト
水濡れ歓迎＆水遊び前提
キャンプといえば水遊び。ザブーンと水に入らずとも、雨雪や料理など、靴の水濡れを気にするケースは山ほどあります。アウトドアシューズに期待する最低限の機能として期待する人も多いですよね〜
KEEN（キーン）／JASPER2（ジャスパーツー）｜¥14,080（定価、税込）
またまたキーン。前に紹介したJASPER（ジャスパー）のアップグレードバージョン、防水仕様です。写真を見比べるとわかりますが、シューレース部分ががっつりアッパーで覆われているところが違います。なにしろ防水ですから。ジャスパーの履き心地を損なうことなく防水になっている、キーンファンが必ず持っている高機能シューズです。欲しい…
KEEN（キーン）／NEWPORT H2（ニューポート エイチツー）｜¥ 15,400（定価、税込）
テバのハリケーンよりもさらに装着感の高いアウトドアサンダルが、キーンのニューポートエイチツーです。またまたキーン。
サンダルなので当然ながら水濡れ川遊びは問題ないし、これだけホールド感が高ければ川の中で間違って脱げちゃうなんてことも絶対にない。そしてなによりかっこいい。
しぶいアースカラーやマルチカラーもいいけど、ブラック単色¥26,400もかっこいい。なにより、絶対に飽きない。おすすめです。
Danner（ダナー）／ TRAIL 2650 GTX ｜¥26,400（定価、税込）
Danner（ダナー）がこんなシューズ作ってるんですね。かっこいい。ソールはVibram 460。軽量化に力を入れているので、履き心地も動き心地もよく、ダナーのブーツとはまた違った悦楽感が味わえます。アッパーはGORE-TEX（ゴアテックス）が採用されているので、防水性もばっちり。少し高いのはご愛嬌…
グリーン単色やMIDもあります。
HOKA ONE ONE（ホカ オネオネ）／ANACAPA MID GTX｜¥24,640（税込）
私にとっては謎のブランド、HOKA ONE ONE。プレミアム価格の革新的なアウトドア＆らニングシューズを生み出している新進気鋭のブランドです。ANAKAPA MID GTX（アナカパミッドGTX）は、軽量防水ハイクシューズでメンズとウィメンズをカバー。上の写真はウィメンズのホットソース / チェリーマホガニーカラー。いい色！
オフホワイトの単色も最高にかっこいい（！）けど、キャンプで使ったら一瞬で汚れてしまうかも。でもちょっとくらい土泥がついていた方が、このボリューム感にはちょうどいいのかも。
いずれにしろ、今、周りとかぶりたくない人はこれを選べば間違いない。欲しい〜
ADIDAS（アディダス）／TERREX AX4 GORE-TEX HIKING（テレックス）｜¥11,550（定価、税込）
ご存じアディダスから、テレックスAX4です。アッパーは安心＆安全のゴアテックス。この独特のカラーセンスがいいですね。ナイキACGを意識している感じはありますが、アディダスはどこか二次元感があり、いい意味で野暮ったい感じがします。そしてなにより値段がこなれているのが最高。
このデザインの高機能シューズを1万円そこそこで買えるってのは、なかなかすごいことですよ。ビックブランドらしくモデル（デザイン）の回転が速いので、気になったらサクッと買うのが吉。
HI-TEC（ハイテック）／ROVER WP｜￥6,490 (定価、税込)
私の個人的最注目ブランドであるHI-TEC（ハイテック）の防水スニーカー。デッキシューズっぽい装いで、やわらかい色合いでアノニマスな用途を限定しない謎な雰囲気をほとばしらせています。これはオシャレ。誰かが履いてたら、つい声をかけてしまいそう。笑
ちなみに2023年1月現在の実勢価格は、5,000円を下回ってます。これはどう考えても買い！
ゴツゴツラギッドな硬派靴
外遊びにはオーセンティックなゴツゴツとしたブーツが最適。美学にも近いそんなおこだわりを持つ人も少なくないなか、選ぶべきアイテムをピックアップ。
Danner（ダナー）／Mountain Light（マウンテンライト）スエードWallowa｜¥60,500（税込）
ダナーのマウンテンライト。発売して30年以上たつロング大ヒットモデルのスエード版がおすすめです。スエードというと、ちょっと汚れやすいかもと思われがちですが、最初にしっかり防水スプレーをふりかけておけば、案外平気。それよりもこの手触りと自然に溶け込みつつ際立つ抜群の存在感が最高。
バックスタイルも、惚れ惚れしてしまう…
キャンプに限らず、一度は手にしたい、足にしたい、永遠の憧れブーツです。
L.L.Bean（エルエルビーン）／ Bean Boots, 6″ （ビーン・ブーツ、6インチ）｜¥ 20,900（定価、税込）
ゴツゴツかどうかは微妙ですが、ラギッド。この古き良きアウトドアの大定番を外すことはできません。単体で見るとよくわからない存在感なんですが、実際に履いて自然の中で見るとかっこいいんですよね〜。防水だし。
ちなみに今でも米国メイン州の自社工場で一足一足丁寧に作られているのだそう。ラインナップも豊富なので、好みにあったものを選べます。私はこの６インチが好き！
TEVA（テバ）／RIDGEVIEW MID RP（リッジビューミッドRP）｜¥ 21,780 (定価、税込)
ちょっと方向性の違うゴツゴツ。スニーカーのやわらかさにハードさを程よく加えたキャンプにピッタリのアウトドアシューズです。テバのリッジビューミッド男女それぞれのモデルがありますが、上の写真はレディース。このタン/トローパーのカラーリングが超ツボです。
こんなの履いてる女の子がキャンプサイトにいたら、その一挙手一投足を凝視してしまいそう… ウェアだって、他のキャンプギアだって、絶対にセンスがよいに決まってます。
当然ながら機能性もばっちり。レザー部分もしっかり防水されていて、何より嬉しいのはAegis®抗菌加工。これが足の臭いを抑えてくれます。ブーツって、履き込むほどにニオイがちょっと気になりますからね。笑
普段使いをベースに、たまにアウトドア
主に日常使いで、たまーにキャンプ行くときにも違和感なくはける。そんな使い方にぴったりの、アウトドア風味がちょうどよくまぶされたいけてるスニーカーたちです。
NEW BALANCE（ニューバランス）／ニューバランス ML801NEC｜¥12,650（税込）
このニューバランスはかなりよい感じ。ソールのボツボツ（？）が、アウトドアになじむ完璧なスパイスになっています。ちょっとした汚れが目立ちにくいタンカラーというのも気が利いている！
ML801NECに限らないけど、ニューバランスのロゴって夜道で光にあたるとキラキラするから、暗いキャンプサイトでも目立っていいんですよね。これが意外と。
HI-TEC（ハイテック）／AORAKI WP｜￥6,490 (定価、税込)
またまたHI-TEC（ハイテック）。本当にお気に入りです。
ハイテックの中でも一番街中でかっこよく＆かわいく履けそうなのが、このAORAKI（アオラキ？）じゃないかと思います。しかも脅威の6000円台！！！お手頃価格すぎます。
ハイテックが面白いのは、（22.0-28.0, 29.0, 30.0, 31.0 cm）といったサイズ展開。まったく同じカラーをカップルお揃いで履くことができちゃいます。同じ色使いでも、男性が履いたときの印象と女性とではけっこう違うのも興味深いです。狙ってます。
リラックスシューズ（現地履き替え用）
キャンプシーンで大活躍するのがリラックスシューズ。これを持参するキャンパーは、中級者以上と認定されます。ある程度のギアを揃えた後に煌めく、余裕の象徴です。笑
TEVA（テバ）／REEMBER PLUSHED（リーエンバー プラッシュド）｜¥ 15,400 (定価、税込)
ふかふかのフェイクムートンが中敷部分（ライニングと言うらしい…）に採用された、リッラクスサンダルスリッポン。アッパーのスエードも、最高のリラックス感。これを履いていてくつろげないなんてことはないと思えるし、履くだけで心をゆるっとほどいてくれそうな安心感。
どこからどうみてもふかふか。説明不要のもふもふビジュアル。値段は一緒でレディースもあります。色はさらにほっこり系の展開です。いいなーテバ。
定価はそれなりにしますが、Amazonや楽天では、もう少しこなれた値段で購入できます。
SHAKA（シャカ）／SNUG CLOG ｜¥11,880（税込）
オシャレです。ただのつっかけなんですが。
SHAKA（シャカ）、あんまり知りませんでしたが、意識していみると東京の街中でもけっこう見かけます。20代あたりの男女が履いているケースが多いですね。この良い感じにこなれたスエードが、安っぽくなりすぎず雰囲気を保ったアウトドアリラックスタイムを支えてくれます。
踵のストラップは使ってもよし、踏んづけてもよし、履き心地は抜群です。完全にユニセックスなデザインなので、カップルでおそろいにしてもいい感じです。
snow peak（スノーピーク）／HITA Geta #1｜¥6,380（定価、税込）
スノーピークの下駄！これをキャンプサイトで履いてる人いたら、かなり注目をあびるはず。スノーピークが下駄を発売していることを知らない人は「ファッ!?」となってしまいそうですが。ちなみに現在は公式サイトでも品切れとなっており、Amazonや楽天では数倍のプレミア価格で販売されています。知ってる人もそれはそれで「！！！」となること間違いありません。
私はちょっと気になりますが、まぁいらないかな。笑 でも絶対にツボにハマる人もいそう。下駄と言ってもソールは平らなので履き心地＆歩き心地はかなりよさそうです。リラックスできそう。
アウトドアシューズ選びはとっても迷うけど超楽しい。
デザイン、機能、利用シーンなどなどまずはセレクトの優先順位を定めつつ、最後は直感で買っちゃいましょう。結局のところ、キャンプにでかけて使ってみなければ、自分に合うかどうかはわからないんですから。笑
キャンプギアの沼は、広く深い…
