門前仲町の繁華街のすぐ南、街に寄り添うように流れる大横川にかかる巴橋(ともえばし)です。巴という名前も、門前仲町の中心・富岡八幡宮の紋所である三つ巴から取られてます。見た目はとても地味なガーター橋ですが、春には桜にまみれ、多くの花見客でにぎわう中心として華やぎをみせます。
巴橋から見た風景
巴橋から見た西側、つまり隅田川方面の眺めです。
こちらは桜の時期に、がんばって高さを出して撮影した写真です。大横川にしなだれ落ちるようなソメイヨシノがとても素敵です。
隣に見えるのは石島橋(いしじまばし)。遠く正面には、中央区のビル群まで見通せます。まっすぐに流れる大横川にしなだれかかる両岸の樹木は桜(!)です。満開の時期は、それはそれは盛観です。東京を代表する景色と言っても過言ではありません。
東側がこちら。新緑も桜も、素晴らしい景観です。
隣に見えるのは、東富橋(とうとみばし)です。見た目も、歴史も、色合いも、そして橋からの眺めも一級品。江東区指定都市景観重要建造物にも選定されている、江東区を代表する名橋です。
巴橋のある風景
見た目はなんの変哲もない橋ですが、門前仲町の中心である富岡八幡宮に一番近くにある橋が巴橋。名前の由来も富岡八幡宮の紋所である“三つ巴”にあります。
ちなみにかつてはこの巴橋のすぐ東側、八幡宮の鳥居の真南に蓬莱橋(ほうらいばし)という橋があったようですが、巴橋が架橋されたことにより撤去されたとのこと。
その蓬莱橋からは八幡宮の鳥居もキレイに見渡せたということなので、ぜひ一度橋の上から鳥居を、そして参道と本殿までを眺めてみたかった…
その富岡八幡宮のすぐ近くには、東京の橋の歴史の中でも重要な存在である八幡橋があります。
ちなみに巴橋沿いの遊歩道は橋桁からすこしだけ下がった位置にあるので、脇にあるこのような階段が設定されています。
付近の川岸遊歩道はこんな感じ。頭上に桜のトンネルが。当然ながらさんぽのベストシーズンは春です!
桜の時期は、うえからカーテンのように桜がかぶさって、川面が見えなくなるほどです。
おしまい
景色 ★★★
容姿 ★
価値 ★★
門前仲町にある巴橋、立派な名前とその由来には似つかわしくない地味な橋ですが、橋からの景色は折り紙付き。春には桜ブーストでその価値がインフレしますが、春以外だって十分にすばらしいしかりとした運河橋です。富岡八幡宮のお参りついでに、ちょっとお立ち寄りしてみて損はありません。