北海道は支笏洞爺国立公園(しこつとうやこくりつこうえん)内にある、登別地獄谷(のぼりべつじごくだに)にいってきました。9月上旬でしたが、大快晴のカンカン照りで最高の陽気。もうもうと白い湯気が立ち上っているところを想像していましたが、そんなこともなくのどかな風景が広がっていました。
登別地獄谷とは?観光の所要時間は?
登別地獄谷とは、日和山(ひよりやま)の噴火活動によって形成された、面積およそ11ヘクタールほどの爆裂火口跡です。数多の温泉湧出口や噴気孔があり、不定期でもくもくと白い湯気が立ち上っています。別名“鬼の棲む地獄”とも言われ、1日1万t以上の湧出量を誇る日本屈指の温泉とともに、国内外を問わず高い知名度を誇っています。
はじめて訪れる場合にみておきたい所要時間は、45分程度といったところ。
時間がなくても、下で紹介する地獄谷中央にのびる遊歩道先端までは必ず行って欲しいです。むしろ、ここまで行かなくては登別地獄谷の雰囲気を堪能することはできないでしょう。
一番ライトは散歩コースは「所要時間20分」とされていますが、キョロキョロしながら歩くと30分以上はかかるので注意してください。
中央右下に、少し白い部分がみえますが、ここではブクブク温泉が沸いていました。でも、最近ではこのブクブクすらも珍しいのだとか。案内に立っていたボランティアガイドさんによると「運がよかったね!」らしいんですが、大丈夫か地獄谷!?
壮大です。
ブクブクポイントをクローズアップ。う〜ん….
登別地獄谷のさんぽ道
入口付近の展望スペースから少し奥まで足を踏み入れていきます。
薬師如来です。こちらは眼にとてもよい神様だとか。
看板に書いてあるので本当なのでしょう。
立ち入り禁止のデンジャー看板を横目にみつつ、どんどん進んでいきます。
登別地獄谷のクライマックスとも言える、地獄中央へとのびる遊歩道を進みます。これで周りがもくもくしていたら、かなり心躍るドキドキスポットだと思いますが、いたっておだやか。もう少しグラグラしていてくれてもいいんですけどねぇ。
ちなみに遊歩道の終点には、鉄泉池があります。小ぶりな間欠泉からは、ささやかながらモクモクと湯煙がわいていました。
とはいえ、遊歩道から眺める地獄の中の風景は一見の価値ありです。日常生活ではまず眼にすることがないマンガ的というか非現実的なパノラマビューです。
流れているのは温泉です。白濁していたり、すこし黄色がかっていたりします。
ビジターセンターと駐車場(登別パークサービスセンター)
登別地獄谷の入り口には、登別パークサービスセンターがあります。あまり大きな施設ではありませんが、きれいな建物にきれいなトイレがあるだけでとてもありがたいです。
館内には、登別地獄谷の成り立ちや歴史などの展示スペースにくわえ、土産物が購入できる小さなショップもあります。
観光ボランティアガイドもこちらで申込が可能です。私たちが訪れた時には、お二人ほどいらっしゃいました。特に申し込まなくても、風景を眺めながら近くに寄っていくといろいろお話ししてくれましたよ。
駐車場もこの付近にあり、乗用車なら500円で利用できます。
登別地獄谷に行ったらついでに寄りたい
登別地獄谷を訪れた際に、ついでに立ち寄って欲しいスポットをいくつか紹介します。
一つ目は、大湯沼(おおゆぬま)です。常に温泉が蓄えられた、その名の通り沼です。地獄谷とはまた異なる、ダイナミックな風景が楽しめます。奥に見えるのが、登別地獄谷の生みの親である日和山です。山頂付近からも白煙があがっていました。
そして絶対におすすめなのが、大湯沼天然足湯(おおゆぬまてんねんあしゆ)です!ちょっとアクセスが不便なのですが、ここに行くと登別観光の満足度が爆上がりします。大湯沼の駐車場から歩いて12分ほどかかります。
登別の街中にある温泉市場(おんせんいちば)です。地獄でもお腹は減ります。名物は海鮮丼と、閻魔焼きそば。