田端駅の周辺の地形は面白く、とてもわかりやすく三段になっています。その一番上の段をザクッと切り取って東西に通した道に架かる東台橋(とうだいはし)。橋上からは、JR田端駅北口とその奥、新旧の田端大橋を一望できます。
東台橋上からの風景
橋上から東側を望む
写真中央の右側あたりにみえているのが、JR田端駅の北口です。少しわかりずらいですが、よく見ると小ぶりなロータリーがあるのがわかります。中央を走る都道458号の奥側は、これまたわかりずらいですが新田端大橋になっています。この一段下が線路になっていて、JRの山手線や京浜東北線などが走っています。新田端大橋の上を走る高架は、新幹線の線路!
ちなみに、奥に見える鏡面壁のビルはJR東日本の東京支社本社ビル。田端にあるんですねー。
そう思って付近を歩くと、鉄道関係の施設がたくさん。山手線と京浜東北線がちょうど別れるポイントだったり、新幹線や東北本線関係の広大な車庫があったり、さながら鉄道の聖地のよう。
田端大橋の上も、なんだかすごいことになっています。
橋上から西側を望む
西方面の山手側は、打って変わって静かな風景。山手線の駅から徒歩1分の場所に広がる景観とは思えません。人通りもまばらだし…
目を引くのは下の道の両側にある高い石垣です。ここは田端の切り通しと言われる道で、東台橋は切り通しを渡す2つの橋の内の一つなんですね。
もう一つの写真奥に見える橋は、歩行者専用の童橋(わらべばし)です。
東台橋がある風景
田端駅側から見上げた東台橋
陸橋というのは、もともとあまり情緒が感じられないですし、造形よりも機能を優先した構造である場合が多いので、魅力的な橋は少ないですが、この東台橋はなかなかに個性的!
太いパイプをカーブさせた物の上に、橋桁が乗っかっているような形状をしています。果たしてこれは、機能なのか、装飾なのか。
橋桁下
西側から眺めた東台橋、左奥は田端アスカタワー
東台橋にまつわるアレコレ
東台橋を語る上で切り離せないのが、田端の切り通し。
1933年(昭和8年)に台地を切り開いて作られた道で、現在の都道458号。立派な石垣はかなり高度があり、隣の田端アスカタワーと比べるとざっくり4階部分と同じくらいの高さ。かなり思い切った工事であったことでしょう。
隣の童橋から見た田端切り通しと東台橋
橋の上は1車線の車道と、両側に歩道。歩行者に手厚いですね。
ここの田端駅側歩道から眺める景色はすばらしく、南北に走る新幹線を眺めることもできるので、ぼーっとするのにとてもオススメです。
田端でぼーっとする機会があるかどうかは知りませんが。笑
東台橋南詰から北側の眺め
読みは「とうだい”はし”」
橋がある階層、つまり田端周辺の3段の一番上の階層は、とてものんびりとした雰囲気。田端商店街があったり、交通量のさほど多くないのどかな雰囲気で、東台橋から徒歩1〜2分のところには桜並木も。
近くに来た際、ぜひ立ち寄って欲しいスポットは、問答無用で動坂食堂。と言ってもあんまり近くない訳ですが。
おしまい
景色 ★★★★
容姿 ★★
価値 ★★
田端切り通しとセット、と考えるととても価値があるかもしれませんが、いかんせん交通量も少なく、景観としては無いほうが良い気すらする、そんな東台橋。笑
でも眺めは最高ですよ。
行き方(アクセス):JR「田端駅」北口から徒歩1分
以上、はいかいちゃんでした。