ここ数年、話題の出店が相次いでいる日本橋浜町エリアに、エッジの効いた新しいショップが登場しました。2020年7月オープンのニュースポットの名前は、「T-HOUSE New Balance(ティーハウス ニューバランス)」。あのスニーカーの“ニューバランス”です。話題のエリアとは言え、都心から見るとかなり辺鄙でアクセスも微妙な浜町に、なぜこの店がオープンしたのか。ちょっとのぞいてきました。
「T-HOUSE New Balance」とは?
「T-HOUSE New Balance」はニューバランスの最先端商品を取り扱うコンセプトストアなのですが、建物の上階はデザインオフィスになっています。活動しているのは、2012年にスタートしたニューバランスの革新的なデザインを模索するグローバルデザインチームである、東京デザインスタジオです。
東京デザインスタジオという名前でありながら、これまでオフィスとなるデザインスタジオを持っていなかったことから、オフィス併設型のコンセプトストアを出店するに至ったのだとか。なるほど。
かつてよりモノづくりの街として栄え、今なお倉庫やファクトリーショップなどが点在する浜町の地 。
そこに、この古い蔵をそのまま移築して内部を再構成した真っ白な箱を置くことになった経緯については、ストアで配布しているフリーマガジン「NOT FAR」に詳しいです。
ミニマムでアイコニックな埼玉県川越から移築された古い蔵
築122年の古い蔵を移築してきたという真っ白な建物には、看板すらも掛けられていません。外観部分は鉄骨の新築ですが、その建物の中に、移築されてい来た蔵の骨組みがすっぽりと収まっています。なんのこっちゃ。
意匠監修および内装設計は長坂常さん(スキーマ建築計画)。清澄白河のブルーボトルコーヒーや、五反田の桑原酒店を手掛けたことでも有名ですね。
シンプルながら、常に作っている途中のような、どんな形状や用途にも対応可能となるような、そんな建築はスキーマ建築設計ならではのものと感じます。
「T-HOUSE New Balance」では何が買える?
店内には、スニーカーだけでなく、東京デザインスタジオがデザイン&プロデュースした様々商品が置いてあります。品数は多くはないですが、それぞれエッジがきいたものばかり。ニューバランスのファンでなくても(私とか)、気になってしまうあれこれが並んでいます。
特に私が気になったこちらは、陶芸家の高田志保さんとのコラボ商品です。
で裏側にニューバランス「M1300JPJ」のソールパターンの模様をあしらった陶器で、お皿やピッチャーなど数種類のラインナップがありました。質感はマットな感じで、普通に使い勝手はよさそう。裏面のソール模様もデザインとしてとても面白いです。これはセンス良い…
刻印には、”スタンプ”という伝統的な技法で施されていると伺いましたが、なんかほかの名前がありそうですよね。笑
その他、日本茶ブランドとのコラボ商品(お茶です)や、人気デザイナーとコラボしたアパレルなども置いてあります。
フリーマガジン「NOT FAR」が豪華
店内で配布しているフリーマガジンが、「NOT FAR(ちょっと そこまで)」です。
これがとにかく豪華。全72Pで、日本語&英語がスタイリッシュに併記された多言語冊子。編集長は江口宏志さん。あの「UTRECHT(ユトレヒト)」の元代表で、現在は千葉県大多喜町で「Mitosaya 薬園蒸留所」の運営をされている方です。ユトレヒト、昔はよく行ったなぁ。。
今手元にある創刊号の「SO FAR」は、古い蔵の移築というT-HOUSEプロジェクトについて、さらにコンセプトストアの役割であるらしい“おもてなし”いついて、特集されています。
この冊子だけもらいに、たまに足を運んでみようかなと思っています。
おしまい
浜町に誕生したニューバランスなニュースポット、誰でもが楽しめるオールウェルカムな場所ではないかもしれませんが、とにかく一見の価値はある建物そして取り扱い商品です。まずはフリーマガジンの回収を、そして時々開催されるというイベントをチェックして「ニューバランスの未来」を体感しに、出かけてみても損はありません。
新商品やイベント情報は、公式インスタグラムでチェックできますよ。
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店舗データ
営業時間 11:00~14:00、15:00~19:00(金土日11:00~19:00)
定休日 水曜・木曜
電話番号 03-6231-1991