毎年ゴールデンウィークに開催され、全国から120万人もの人が訪れる有田陶器市(ありたとうきいち)。2020年は新型コロウイルスの影響で中止になるかと思いきや、なんとWEB有田陶器市の開催が決定! 本日2020年4月29日からスタートしているWeb有田陶器市とはなんなのか?普通のECとは何が違うのか? 調べてみました。
Web有田陶器市
開催期間 4月29日(水)午前9時~5月5日(火)午後5時
※上の画像をクリックすると、WEB有田陶器市の特設サイトにとびます
有田陶器市ってどんなイベント?
有田陶器市とは、毎年ゴールデンウィークに日本屈指の陶磁器の里・有田で開催されていた超人気イベントです。
有田陶器市の開催期間は1週間ほどですが、あの小さな山間の街に全国各地から約120万人が集まります。私も10年近く前に一度だけ行ったことがありますが、それはそれはすごい人手でした。
近くのICからずっと渋滞、駐車場を見つけることすら困難です。通りという通りは人で埋め尽くされ、まさに3密。2020年の開催中止はやむを得ないところでしょう。
ですが、100万人以上が買い物する気満々でやってくる陶器市という佐賀県でも一番のイベントの中止は、地域経済に与えるダメージも深刻。
そこで、主催の有田商工会議所と有田町が一計を案じ、Web有田陶器市の開催となったわけです。
※上の写真は、Web有田陶器市のプレスリリースからの転載です
ここがすごい!Web有田陶器市
陶器市と銘打つわけなので、ただのECの寄せ集めではありません!
国内送料は無料!(ただし2000円以上購入した場合)
通常の個別店舗ECとの一番の違いは、国内送料が無料となる点です。
2000円以上購入する必要がありますが、これは嬉しい。ちなみに送料は有田町が負担するとのこと。
この短い期間でそこまでの意思決定ができたことは、率直にすごいです。
お皿は重いし、発送には緩衝材も必要となるので、送料は高くなりがち。例えば1梱包発送で1600円、購入者数は毎年の人手の5%とすると、送料の合計は約1億円!
これだけでも、有田という町にとって陶器市がどのような役割を果たしていたのか想像することができます。
掘出物たくさん!(参加するのは約130店舗)
WEB有田陶器市の特設サイトに出品している店舗数は約130店舗!
賑わいや、来訪者の興奮が目に見えないのは残念ですが、この規模はまさに陶器市。
私が大好きな源右衛門窯(げんえもんがま)も、もちろん参加しています。
有田に窯を開いて260年余という伝統を持つ由緒正しき古窯なのですが、ここの絵がかわいいのなんの…
写真は、我が家で一番使っている源右衛門窯の「染錦蕪絵 銘々皿」です。カブはかわいいし、料理も映えるし、一生使い続けたい名品です。宝物。
熟練の専門陶工が、ろくろ、下絵付け、本窯、上絵付け、上絵窯とすべての工程を手掛けているため、決してリーズナブルではありません。むしろ少々高価なので、陶器市は大チャンス! 私もオープン直後にダッシュで向かう所存です。
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他にも、下記のショップはこの機会にぜひしっかり商品を吟味して、良いものがあれば購入したいと考えています!
KIHARA(きはら)
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福珠窯(ふくじゅがま)
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「ふるさと納税陶器市」も同時開催!
こんな取り組みもやっています。
自分自身でセレクトして購入したお皿の代金がふるさと納税なる、つまりは返礼品を自分で選べる(!)ということ。
これはやるしかない…
WEB陶器市ってほかでもやってるの?
東の横綱・益子でも、WEB版陶器市が開催されるようです。
こちらは送料無料まで踏み込んでいませんが、3回の“窯出し”予告など、何度も訪れたくなるWEBならではの企画がおもしろいですね。
益子 春の陶器市 WEB版
おしまい
2020年のゴールデンウィークは最初から最後まで緊急事態宣言の期間中。大きなイベントも軒並み中止。でもこういった形で楽しませてくれるのは嬉しいですよね。日本のそして有田の経済を潤すため、少しでもたくさんお皿を購入したいと思います!