2015年に公開された「インド・オブ・ザ・デッド」。“インド映画初のゾンビコメディー”という謳い文句にあるように、インドとゾンビの2大?パワーワードが入ったタイトルはなかなかの勢い。見ての通りのB級映画なんですが、Amazonプライム(無料!)で深夜にほろ酔い鑑賞するにはピッタリの、ナイスな新感覚?!インド映画です。
ややオススメ!(笑)
ちなみに中央にいるのは、脇役のマフィア
ちょっとだけ、あらすじ ※ネタバレあるけど、支障あるかな…
Amazonプライムビデオの作品紹介から、あらすじを引用します。
失職したハルディク、失恋したラヴ、そして彼らに巻き込まれた憐れなバニーは、ムンバイから「ヒッピーの聖地」として知られるビーチリゾート、ゴアを訪れる。3人は離島を会場としたロシア人マフィア主催のレイヴパーティーに忍び込むが、そこでお披露目された新型ドラッグは、食べた者がゾンビ化する、とんでもない代物だった!No Rating (C) Eros International Ltd 2013~
以上、Amazonから引用~
少し補足を、
と思ったんですが、要約がうまいのか、内容が薄いのか、↑のあらすじ以上のことは特になにも無いことに気が付きました。笑
ちなみに原題は「GO GOA GONE」。もしかしたら本国では、ゾンビが出てくる、ドタバタロードムービーって感じの位置づけなのかもしれませんね。ハング・オーバーと言うか、フロム・ダスク・ティル・ドーンと言うか。
日本で公開する際に、パワーワード(インド、ゾンビ)を抽出し、どっかで聞いたことあるタイトルでいい意味での二番煎じ感(「ゾンビ・オブ・ザ・デッド」)を醸し出し、ヒット作への丸乗りキャッチ(「きっと、うまくいかねぇ!」)でインド映画ファンの気を引いて、、、などとにかく細かいジャブをチクチク打ちまくったおかげで、公開時にはそこそこ話題に上りました。
ヒットしたのかはわからないけど、宣伝がんばったなー!という感じの、かまってちゃん映画です。
【注意】インド映画ならではの、歌って&踊って、はありません
もともとは私も、踊るインド映画でもみるか~、とAmazonをはいかいして辿り着いた本作ですが、まったく踊りません。
冒頭で主人公の2人(ハルディクとラブ)が、典型的なインド映画を観ながら「退屈だぜ。」とうそぶきます。
この時点では振りかと思っていたんですが、結局最後までノーダンスでした。笑
とは言え、登場人物のやり取りや風景、そしてギャグセンスなどで、十分に“インド感”は味わえますのでご安心?ください。
【考察】なんてあるわけないから、ダラダラと
なにしろコメディなので、とにかく笑わせれば勝ち、みたいな感じです。間違いないですね。
荒唐無稽と言うほどはブッ飛んでいるわけではなく、何か底に流れる伝えたいメッセージというものもない、正真正銘のナンセンスおバカ映画です。
インド人が観るとまた違う感想なのかな? 危険ドラッグはダメ、国産大麻が至高、とか。
とりあえず、主人公の3人組の顔が最高。
失職女たらしハルディク、失恋ダメ男ラブ、一人的もそうだけど実は(当然)ポンコツのバニー。みんないい顔(&体型)してるなぁ。とくにバニー
ヒロインのルナ(プジャ・グプタ)ちゃん、ストーリーを進めるために八面六臂の活躍だけど、あまりにも都合よく動かされてキャラクター崩壊。でもカワイイだけでいる価値あり。
ちょっと調べたら、2007年のミス・インディア・ユニバースでした。そりゃキレイなわけだ。
Instagramありました。眉毛スゴ。
山で、海で、逃げ込んだロッジで大騒ぎ
3人組&ヒロイン&ロシアンマフィアが、ひたすらゾンビから逃げ回ります。
そんな中、一晩をやり過ごそうと逃げ込んだ山の中のロッジ。安心したのもつかの間、どこからか建物内に侵入したゾンビと繰り広げられる、しょーもない格闘シーンが、超笑えます。
その後、ゾンビに囲まれた山荘から逃げ出す際、ボンクラことバニーがゾンビの振りをして包囲網を突破しようとするシーンも、超笑えます。
とにかくゾンビに相対した時の3人組の顔、ずーっと笑えます。
インド映画初!というくらいなので、「ゾンビ=怖い」というよりも、とにかく得体が知れないから「ゾンビ=気持ち悪い」という感じ。
中身が見えない箱に手を突っ込んで、なんだかドロドロしたものに触っちゃって超気持ち悪い、みたいな。
とにかくずっとそんな調子なので、観てるこっちも恐怖感はゼロ。
ビビりまくって気持ち悪がるおバカ仲良し3人組&美人&マフィアを、ただニヤニヤしながら眺めていられます。
何も考える必要がないから、酒の肴にぴったり。笑
続編があるのか?! やっと帰還したゴアでみたものは…
危機を乗り越え、やっとのことで島から逃げ出した面々をゴアで待っていたのはゾンビの痕跡。まさかのまさか、ゾンビ化は島だけにとどまらず、ゴア本土にも広がっていたのでした。。
やったー! 逃げ出した―! ちゃんちゃん。とならないまさかの展開。これには逆に笑ってしまいました。
なんと言うか、「万が一ヒットしたら、続編作っちゃえ!」みたいな、調子のよい思惑が透けて見えるといいますか。いや、ないから。
(観てみたい気もするけど… いや、たぶん観る)
個人的には、途中からラブの夢落ち(と言うか、ドラッグによるトリップ落ち)という結末が頭をよぎっていたで、そうならなくてホッとしました。
おしまい
何もすることがない夜、「なんだか気楽にみられる映画ないかなー」と思ったら、ぜひこの映画を思い出してください。とにかく100分、笑えます。後には特に何も残らないけど、「昨日しょーもない映画観ちゃったよー、しかも深夜に。」と、翌日誰かに話したくなること請け合い。
インド映画万歳、ややオススメ!