明治28年(1895)創業の銀座「煉瓦亭(れんがてい)」。歴史と伝説に彩られた名店を、久方ぶりに訪れました。いただいたのはもちろんポークカツレツ。煉瓦亭発祥、ふんわり&さっくりの名品は健在でした。
銀座の一等地、素朴なファサード
地下鉄銀座駅の程近く、老舗ブティックや一流クラブがひしめくガス灯通りにある煉瓦亭。見た目は素朴ながらも、確かな存在感で静かに佇む煉瓦亭。飲食フロアは、地下1階から地上3階まで。通常はまず2階に通されることが多いですね。
オーニングの“煉瓦亭”の文字が、味わい深いです。中の「おかえりGINZA」のれんは、コロナ禍を経てのメッセージでしょうか? たくさんの人のたくさんの感情が、このひらひらしたのれんに凝縮されていますね。「ただいま」というほど銀座に所縁はないですが、ここに来られてとても嬉しいです。
今回訪れたのは10月の平日昼過ぎ。客入りはぼちぼちで、一人の私は待つことなくすぐに席(2階)に案内していただけました。
煉瓦亭発祥・元祖ポークカツレツ
私が注文したのは、ここ煉瓦亭で生み出されたと伝わる、元祖ポークカツレツ。単品で2000円でした。これに加えてライスなどを頼みましtが、さてさておいくらだったか(失念)。
パン粉をまとった黄金色の姿は、さながらトンカツのよう。そもそも「トンカツとどう違うのか?」というのが食べるまでの私の疑問でしたが、一口食べて「なるほど!」と膝を叩きました。
まずナイフの入り方がトンカツとは違います。衣はとても薄く、初めにサクッと音がしたあとは、ススーッとスムーズに刃が進みます。名店系のトンカツよりも、お肉は薄め。口に運ぶとお肉はとても柔らかく、下味がしっかりついているのでそのままでも十分な味わいがあります。おいしい。
お皿の端にはやわらかい辛子が添えられています。これをちょこっとつけて食べるとまたまた美味。いずれにしても、茶色のソースはつけないのがポークカツレツには正解と思われます。
それなりにボリュームのある“フライ”ですが、するすると口に入ってまったくモタれることはなく完食。
食べる前は「けっこう大きいな。」と思いましたが、まったく問題なし。少食の女性でもぜひ注文すべき名物料理と言えるでしょう。創業以来120年にわたって愛され続ける伝説の逸品、ごちそうさまでした。
歴史を感じる&カジュアルな店内
店内のあちこちには、歴史を感じる設が。
壁のレンガや、扉のガラスのニュアンスがとてもレトロ(レトロ風ではない)で、素敵です。
食事をするイスはこんな感じ。少し低めのウッドチェアーで、背もたれが少しだけサイドに回り込んでいて、座っていてとても安心感&安定感のある気持ちよい座り心地でした。
ここは2階ですが、外連味のないヘリンボーンの板張りがおしゃれ。
店舗データ
営業時間 11:15~15:00(L.O.14:30)、16:40~21:00(L.O.20:30)
定休日 日曜
公式Instagram →
以下、公式Instagramアカウントからピックアップした、次に食べたいシリーズです。
チキンコキール!
チキンカレーライス!!
カニライス!!!
最後は、メロンクリームソーダ