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八幡橋/門前仲町の菊紋入り鉄橋は文明開化のシンボル(江東区-八幡堀遊歩道)

ブリッジ
ブリッジ

江東区は門前仲町の中心にある富岡八幡宮(とみおかはちまんぐう)のすぐ東にある国指定重要文化財・八幡橋(はちまんばし)。かつては旧弾正橋(きゅうだんじょうばし)と呼ばれ、中央区の楓川(もみじがわ)に架かっていたものが、1929年に移設されて今にいたります。鉄の骨組みには、しめやかなる菊の紋章がくっきり。タダモノではない、歴史的な鉄橋です。

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八幡橋からの風景

橋上から南側を望む

橋上から北側を望む

その歴史的価値から、役目を終えた後に現在の東京都中央区から移設をされてきた橋です。

一見しただけでもなんだか由緒がありそう(というか超古そう)なのですが、橋上からはなんだか”ほっこり”とした風景が見渡せます。

遊歩道の上に、しかも歩道からすぐ手が届きそうな高さに架かっているからでしょうか?

とは言え、今でもしっかり役割を果たしている、現役バリバリの橋。ちなみに通行できるのは歩行者だけです。歩道から橋までは、階段を5段ほどのぼりますが、さらに橋自体も少しアーチを描いています。

誰だこのかわいらしい子は?

 

八幡橋がある風景

橋の上から。右奥が富岡八幡宮

八幡堀遊歩道という緑道の上に架かっています。

門前仲町のアイコンである、富岡八幡宮のすぐ東側というロケーション。だからこそなのか、緑道沿いにはそこまで高層の建物はなく、北側遠くに見える首都高の存在感が際立っています。

道行く人は、平日こそ門前仲町の駅に向かう人が多いようですが、休日はパラパラといったところ。さーッとママチャリで通り過ぎる近所の買い物客が目立つので、信号のないため抜け道的な使われ方を使われているのかもしれません。なんという贅沢な抜け道! 

八幡橋にまつわるあれこれ

八幡橋という名前は、富岡八幡宮の東隣りに移ってきたときに、その名をもらってつけられたとのこと。意外と安易ですね。笑

橋の引張財は、錬鉄製の鋳錬混合の橋であり、かつ独特の構造手法で施工されているんだとか。その点が、近代橋梁技術史上、価値が高いと言われる所以です。

歴史的な価値が高いことは、わざわざ移設されてきたことからも明らかなのですが、この橋のすごいところは、その価値が国内に止まらないところ。

 こちら、ご覧ください。真ん中に、JAPAN HISTRIC CVIL ENGINEERING LANDMARK とあります。

よくわかりませんが、とにかくすごい歴史的な建造物ということです。右側の銅板を読んでみます。

八幡橋は、明治11年(1878年)わが国において、最初に日本製の鉄を使って造られた鉄橋で、国の重要文化財や東京の著名橋となっています。 橋の形(ウイップル形トラス)は、米国人スクワイアー・ウイップル(SQUIRE WHIPPLE)氏の特許が基本となっています。 ウイップル形トラス橋の名誉と日本の歴史的土木建造物「八幡橋」の優れた製作技術に対して、平成元年(1989)米国土木学会より「土木学会栄誉賞」が送られました。 以上、引用

なるほどなるほど。ウイップル形トラスはともかく、“最初に日本製の鉄を使って造られた鉄橋”というのはすごいですよね。

さすが国の重要文化財です。

 

近くにある銅製の手押し車が。文明開化のシンボルだったことを今に伝える展示がありました。かつてはちゃんと川にかかっていたことがわかります。

おしまい

景色 ★★

容姿 ★★★

価値 ★★★★★

大観光地・富岡八幡宮を北に通り抜けた先にある鉄橋は、泣く子もだまる国の重要文化財。ぼーっと歩いていると見過ごしてしまうくらいささやかな存在感ですが、近づけば近づくほど、その由緒と歴史が染み出してきます。菊の御紋もひそやかに、日本の近代化を支えた鉄橋は今日もしっかりと役目を果たしていることでしょう。ご利益があるかもしれませんので、スリスリ触りに参りましょう。

行き方(アクセス):「門前仲町駅」から、徒歩5分

 

以上、はいかいちゃんでした。

【プロフィール】
はいかいちゃん

30代後半、東京のどちらかと言えば東側で暮らしている美人姉妹の父。それなりに多忙な仕事と育児の合間を縫って、せっせと街や川辺や密林をはいかいしています。好きなモノやコトは、歩く、食べる、酒、旅、買いもの、本、写真、春秋、建物、007、自宅、妻子

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