木場親水公園を渡すために架けられている木場橋(きばはし)。江東区を代表する地名、そして地域を代表する“木場”という名称を冠してはいるものの、いろいろと、いかにも物足りないトラス橋。もしかしたら、各所お見合いして「あれ?もしかして橋名としては使われていない?」なんて感じでつけられたのかもしれませんね。失礼ながら。
木場橋からの風景
北側、木場親水公園側の眺め。遠くに鶴の橋(つるのはし)が見えます。画面上部を見てもわかる通り、橋のすぐ脇には太い水道管が走っており、橋の上からはキレイな風景は楽しめません。
この写真も、下から覗き込むように撮影したものです。
とは言え、覗き込みさえすればこの通り、かつての木場を再現したのどかな風景が広がっています。逆にとても残念ですよね。
こちらが南側。
正面や右上に見えるのは、首都高速道路です。木場の出口がすぐ東側にあるため、ダイナミックな首都高速道路が周囲を走っています。当然ながら騒音もあるので、その点も含め、なんただか落ち着かない木場橋周辺です。
鶴の橋/木場親水公園内にある情緒豊かな木橋(江東区)
木場公園から三ツ目通りを隔てた西側に、並行するように整備された木場親水公園。このこの園内に復元された、かつての木場の風景を象徴するのが鶴の橋(つるのはし)です。
木場橋がある風景
木場橋はシンプルな天井なしのトラス橋。単径間鋼製トラス橋って言うらしいです。
全長は27m 。街中の橋としても小さめの部類に入る、とてもつつましやかでシンプルな橋です。
おしまい
景色 ★
容姿 ★★
価値 ★★
とても素晴らしい名前をもつ、とても地味な橋です。個人的には天井開放型のトラス橋は大好物なのですが、いかんせんロケーションがいまいち。南北をふさがれ、そのポテンシャルの半分も出せていないのではないでしょうか。願わくば、いつか首都高速が全線地下化(そんな話しあったっけ?)された際に、そのすばらさがすべての橋好きと江東区民に届きますように。