東京の安産祈願と言えば、水天宮(すいてんぐう)。逆に言えばそれ以外ではあまり近づくことのないエリアだけに、どんなところなのかよくわからない人が多いのではないでしょうか?
水天宮までのたどり着き方と、せっかく来たなら立ち寄りたいこのエリアならではのスポットを紹介します!
- 水天宮へのアクセス ※オススメ
- 水天宮へのアクセス ※変化球
- 立ち寄り①「HAMA HOUSE(ハマ ハウス)」
- 立ち寄り②「PAPIER TIGRE(パピエ ティグル)」
- 立ち寄り③「甘味処 初音(かんみどころ はつね)」
- 昼ごはん①「谷や(たにや)」
- 昼ごはん②「BROZERS’ (ブラザーズ)人形町本店」
- 昼ごはん③「flax(ふらっくす)」
- 昼ごはん④「西洋御料理 小春軒(こはるけん)」
- 夜ごはん①「酒喰洲(しゅくず) 桜井水産」
- 夜ごはん②「富士屋本店 日本橋浜町」
- 夜ごはん③「谷や 和(たにや かず)」
- ついでに観光①「甘酒横丁」
- ついでに観光②「隅田川」
- ついでに観光③ 旧跡いろいろ、ここだったのか!(谷崎潤一郎、西郷隆盛、ほか)
- おしまい
水天宮へのアクセス ※オススメ
「水天宮前駅」から、歩いて約1分
交通手段は地下鉄がベスト。最寄り駅はズバリ、東京メトロ半蔵門線の「水天宮前駅」です。地下鉄ですので、前というよりも駅の真上に水天宮前があるイメージが近いです。
水天宮前交差点のすぐ脇に出る[5]出口が距離的には最短。地上に出てすぐ右側を仰ぎ見ると、水天宮の社殿裏側が目に入ってきます。入口は逆側なので、出口後ろの交番側からぐるっと迂回して入口へと向かいましょう。
妊婦さんやお宮参りの赤ちゃん連れの方は、ロイヤルパークホテルに隣接している[4]出口がオススメです。エレベーターで地上にあがりましょう。[4]出口から地上に出ると、ロイヤルパークを背に大通りを右手へ。そこからのんびり歩いても、1~2分で水天宮へと到着します。
地下鉄の改札は2カ所あり、[5]出口へは地下ホームの渋谷寄り、[4]出口へは押上寄りで階段を上がりましょう。押上寄りの改札は、東京シティーエアターミナル(T-CAT)まで地下で直結していますよ。
水天宮は数年前に建て替えをしてとっても綺麗になり、いかにも都会の神社といった趣。初めて訪れたときはこれがあの有名な水天宮なのか!? と驚きました。笑
水天宮へのアクセス ※変化球
「人形町駅」「浜町駅」から少し歩いて
水天宮周辺に来るのは初めてなので、せっかくなら近くをのんびり見て回りたいという方、もしくは東京メトロ半蔵門線が利用しにくいという方は、都営浅草線「人形町駅」や都営新宿線「浜町駅」から歩いて向かうのもオススメです。
「人形町駅」からは10分弱、「浜町駅」からは甘酒横丁経由で15分程度の道のりですが、水天宮に向かうまでのエリアには、気になるスポットが数多くあるので、決して退屈することはありません。
「東京駅」からタクシーで
東京駅から水天宮までは2km弱。東京の地下鉄に乗りなれていない方は、いっそ東京駅からタクシーで向かってしまっても。料金も1,000円かからないくらいで着いちゃいます。
参拝後、日本橋人形町や隅田川べりなどを気ままにおさんぽして、適当なタイミングでタクシーに乗って東京駅に戻るというのも、2~3人ならありですよね。そういう意味では、とてもアクセスのよい水天宮前です。
ただ、水天宮の(日本橋牡蠣町)という住所を見て、いわゆる「日本橋」や「日本橋駅」に向かってしまわないように注意してください。日本橋の名がつく住所は、意外と広い! 広すぎ!
立ち寄り①「HAMA HOUSE(ハマ ハウス)」
水天宮の隣町、日本橋浜町にあるカフェレストランで、2017年にオープンした新しめのお店です。このエリアには珍しい、開放的でモダーンなオシャーレな外観。
壁一面にズラズラッとディスプレイしている本は売り物なので、何も注文しなくても、書店としてフラっと立ち寄るのもアリ。ジャンルもアートやサイエンス、はたまた絵本など振れ幅広く楽しいラインナップ。ちょこちょこと立ち読みがてら、一杯お茶していきましょう。
ちなみに食べ物メニューもしっかりあって、ヘルシーなデリプレートは盛り付けもステキな感じ。お酒もあるので、開放的な雰囲気の中で飲むおやつの一杯もおすすめ。笑
立ち寄り②「PAPIER TIGRE(パピエ ティグル)」
フランスのデザインユニットが放つパピエ ティグルのパリに続く2号店とのこと。ハマハウスのすぐ裏手にあります。
こちらも相当オシャーレ。ノートやメモ用紙、文房具やなんやかんやが中心の雑貨ショップ。3月くらいに立ち寄ると、新年度からはアナログかつデザインコンシャスなワークスタイルに変貌を遂げようかなんて思いが湧いてくるけど、どーせ続かないので却下。とりあえず一つくらいデスクに置いておくだけで満足できます。メモパッドとバインダーがオススメ。
店内には、「salone de thé PAPIER TIGRE(サロン・ド・テ パピエ ティグル)」という日本茶を出すショップも併設。ティーグル、という通称?もシャレてます。最近こういう日本茶を出すおしゃれなカフェが増えてますよね。
立ち寄り③「甘味処 初音(かんみどころ はつね)」
水天宮の交差点を人形町駅方面に向かうとすぐ左にある甘味処。あんみつやお雑煮が食べられる由緒正しい老舗店ですが、なんだかざっくばらんな雰囲気でとても居心地が良いです。男性の一人客もチラホラ、楽しそうにみつ豆なんか食べてます。
またこちらの2階ではお好み焼きが食べらるので、昼ごはんに使うのも◎。人形町を行き交う人通りを眺めながら、昼からお好み焼きと瓶ビールなんて、オツなもんです。
昼ごはん①「谷や(たにや)」
水天宮交差点から新大橋通りを新大橋側に1〜2分歩いたところにあります。讃岐うどん好きの私ですが、こちらは完全に及第点。東京の東側でうどんが食べたい時にはこちらに向かいます。特にランチがおすすめです。
トッピングはいつも悩むけど、かしわ天と小えび天が大正義。あとは、半熟玉天をどうするか…
東京でしっかりとした讃岐うどんを食べられる店としては決して高くはないけど、かけに天ぷら2〜3つけるとほぼ1,000円。普通盛り減らしていいから、もう少し安くならないかしら。
入口と通路は広くないけど、奥が空いていればベビーカーでも入店OK。場所柄か、結構な確率でテーブル席は赤ちゃん連れファミリーです。
昼ごはん②「BROZERS’ (ブラザーズ)人形町本店」
初めて訪れたのはいつだったか、まだ学生だったと思うから2000年代前半頃。グルメバーガーという言葉は当然ない頃だったから、やけに高いハンバーガーだなと思った記憶が。笑
人形町からも浜町からも馬喰町からも少し離れたビミョーーな立地にも関わらず、ランチタイムはいつ通りかかっても大繁盛。ウナギ屋に吸い込まれる塩梅で、肉が焼ける香ばしい匂いで道行く人を魅了し続ける名店です。
リンク貼ろうと思って初めて公式サイト見たら、なんだか立派な企業サイトでこれまたびっくり。でも大好き。
我が家ではデリバリーもたまに頼みます。時間かかるけど。
昼ごはん③「flax(ふらっくす)」
水天宮の交差点から新大橋通沿いに新大橋方向へと10分ほど歩くとあるのが、隠れ家的な洋食店・flax。と言っても全然隠れてるわけではなく、ちょっと辺鄙なところにあるというイメージです。見た目はとても地味ですが、お味はしっかり、居心地も◎です。なにやら気にあるカレースパゲッティというメニューも…
人形町や水天宮の人込みにつかれた方は、こちらでのんびりランチをいただくのもオススメです。
でも1点ご注意を。土日のランチ営業やってません!やって!
昼ごはん④「西洋御料理 小春軒(こはるけん)」
水天宮の交差点から徒歩3〜4分くらい、甘酒横丁を浜町と逆に入ったところにあります。すぐ並びには、あの親子丼で有名な「玉ひで」が(あまりにもいつも行列だから、入ったことない)。とは言え、小春軒だってなかなかたいしたもの、看板に書かれた”創業明治45年”という文字に誇りを感じます。
ここで食べたいのは、一風変わったカツ丼。サイコロ野菜がたくさん入って、目玉焼きまで乗っかっている、いわゆるカツ丼とは似ても似つかぬ西洋風の一品です(しじみ汁付き!)。一応付け加えると、美味しいです。笑
夜ごはん①「酒喰洲(しゅくず) 桜井水産」
移転したのはいつだったのか、少し前まではもっと馬喰町よりの路地にひっそりと開けていたこちらは、店名が示す通り鮮魚店が運営している立ち飲み居酒屋。
立ち飲みなので大勢での入店には向きません(と言うか、断られます)。だけど、刺身に焼き物、天ぷらと、居並ぶメイン級のおつまみ達を無視するのは無理というもの。1人だと絶対に絶対に消化不良(あれも食べたいこれも食べたいでもお腹いっぱい)で終わるので、2人もしくは3人くらいで訪れるのが◎。
個人的には、近くの浜町公園にある中央区のスポーツセンターで泳いだ直後が来店のベストタイミング。
夜ごはん②「富士屋本店 日本橋浜町」
渋谷の桜ヶ丘にあった富士屋本店の流れを汲む店。と言うか、再開発による渋谷閉店でこっちに移転したのかな? いつもぼんやり話しを聞いているのでよく覚えてないのですが、とにかく”あの”富士屋です。
酒喰洲に続いてこちらも立ち飲み。もはや水天宮の参拝客のことなんて全く考えてないチョイスになってしまいましたが、こういう店しか知らないんだからしょうがない。笑
シャルキトリーと言ってもよいくらい肉が充実していて、もちろんワインも。個人的にはとにかく真っ黒な以下クリームコロッケと香草ボンバーがド定番。懐に余裕がある時は、鴨ハンバーグとフォアグラをいただきます。食べた瞬間に「まさに今、太っている」ことを実感できる、甘美なお味。
夜ごはん③「谷や 和(たにや かず)」
上の「谷や」の2号店。「HAMA HOUSE」や「PAPIER TIGRE」の近くで、水天宮からは徒歩5分くらいというロケーション。
ランチも食べられるけど、オススメは夜。蔵?を改築した趣のある店内でしっぽりと食事を楽しめます。〆は当然ながら讃岐うどん。コシはかなり強いのに、ツルツルっと食べられてしまう不思議。長居したい店。
ついでに観光①「甘酒横丁」
人形町と浜町をつなぐ界隈のメインストリート。明治座へと向かうおばちゃま達で、休日昼はいつも賑わっています。ほうじ茶ソフトクリームを食べてる人多数。はいかいちゃんは、「人形町志乃多寿司總本店」が主な立ち寄りスポット。どちらかといえば神田派ではあるものの、通りかかるとついつい志乃多を一包み持ち帰ってしまいます。夜中に食べると美味いのよこれが…
ついでに観光②「隅田川」
水天宮にだけ行って帰るとあまり存在を感じることはないのだけれど、天下の大川「隅田川」がすぐ脇を流れています。水天宮最寄りの隅田川大橋は真上を首都高速が走っているため景観はイマイチだけど、橋上から眺める隣の清洲橋や永代橋はお江戸を代表する名橋。清洲橋のさらにひとつ上流の新大橋も、タイプは違えどダイナミックない橋です。
川べりはキレイに整備されているので、人形町で仕入れたあれこれをつまみながらのゆるりとおさんぽ、オススメです。
ついでに観光③ 旧跡いろいろ、ここだったのか!(谷崎潤一郎、西郷隆盛、ほか)
数え上げればキリが無い名所旧跡、このあたりのオススメはこちら!
「谷崎潤一郎生誕の地」陰影礼賛、確かにこのエリアはどこか影があるようなないような…
「西郷隆盛屋敷跡」今は日本橋小学校。薩摩に戻るまで住んでいたのはここ。上野じゃなかったのね。
「勧進帳の弁慶像」浜町緑道にあるランドマーク。由来は不明だが、かなり立派で子供泣く。
朝いちばんで水天宮に参詣する時は、こちらの喫茶店でのモーニングもオススメです。水天宮のほぼ真向かいにあります。
おしまい
ここまで書いておいて何ですが、個人的にはこのエリアは日中から夕暮れ時くらいまで楽しんで、夜ごはんは隅田の大川を渡った隣町である、森下や門前仲町に移動して楽しむというのをオススメしたいというのが本音です。笑
どちらの町にも、水天宮からのんびり歩いて15分くらい。緩やかな川の流れや街並みの変化を楽しみながら、あっという間です。さて行きますか。