日本の中心がどこなのか?という議論は大いにあるかもしれないけれど、日本の道路の中心は誰の異論もなく日本橋(にほんばし)。大迫力の石組橋梁、絢爛豪華な欄干装飾、徳川慶喜による親柱の橋名揮毫などなど、超スペシャルな存在なのですが、本当に本当に惜しい特大の残念ポイントが1つ。前を走る高架の首都高速、どうにかしてくれい!
日本橋への行き方 |「日本橋駅」「三越前駅」から徒歩1~3分
まず思いつくのは「日本橋駅」ですが、実は一番の近い駅は「三越前駅」です。余計な乗り換えをしてしまわないように、この点をまず確認しましょう。
とは言え、「日本橋駅」から向かっても、最寄りの出口からは徒歩3分ほどですよ。
以下、もう少し具体的に説明します。
「三越前駅」から日本橋へ
「三越前駅」があるのは東京メトロの銀座線と半蔵門線。日本橋に一番近い地上出口は半蔵門線寄りの[B6]出口です。
半蔵門線の改札は大手町方面と水天宮前方面の2つありますが、かなり距離が離れているので、必ずホーム上で確認して、[B6]出口に近い「水天宮前駅」方面の改札から降りるようにしましょう。わからないときは、とりあえず日本橋三越を目指せば迷いませんよ!
「日本橋駅」から日本橋へ
さて、「日本橋駅」です。
シンプルに最寄りの地上出口[B9]もしくは[B12]を目指せばいいのですが、現在大規模な工事中だったり、
そもそも同じ名前の駅が銀座線、東西線、浅草線、と3つあったりとかなり複雑な地下の構内構造になっています。
特に浅草線で着いてしまうと、慣れていない人はほぼ100%地下で迷います。笑
ということで、よほど天気が悪くなければ、思い切って近くの出口から地上に出てしまいましょう! どの出口から出ても大通り沿いになんとなく日本橋高島屋かコレド日本橋が見えるはず。そのすぐ近くにあるのが[日本橋]交差点、この交差点から四方を見ると北側に首都高速の高架が見えるので、その真下が日本橋です。
もう一度。「日本橋駅」に着いたら[B9]か[B12]出口から地上へ。わからなければ、とにかく地上へ。
乱暴のようですが、これで大丈夫です。笑
「東京駅」から日本橋へ
こんな選択肢も一応あります。
中級者向きですが、googlemapをみながら向かえば、10分前後で日本橋までたどりついてしまいます。
気をつけなければいけ無いのは、東京駅を出る改札口のみ。八重洲北口もしくは日本橋口から出ればOKです。
日本橋上からの風景
橋上から東側を望む
さて、東側の眺めです。スケール感は感じつつも、なんだか薄暗いですよね。首都高速の意義を否定はしませんが、江戸時代から始まる江戸の日本の代表的な景観が、なぜこうなってしまったのか。
右岸に見えるビルは野村證券日本橋本社、遠くにほんのり見え隠れしているのは江戸橋(えどばし)です。
橋上から西側を望む
こちらはさらに微妙な眺め。笑
隣に見えるのは西河岸橋(にしがしばし)です。
ちなみに片側2車線の日本橋、
西側歩道から東側を眺めてみるとこんな感じです。橋中央の見事な装飾が施された街燈柱は、
こんな感じで首都高に挟まれております(おいたわしい…)。
石組の道路もなかなか雰囲気がありますが、注目は道中央にチラリと見える銀色の物体。実はこれが(というか、“ここ”が)本家本元本物の日本道路元標のプレート。
こんな道のド真ん中にあるので、車が行きかう日中はなかなか近寄れませんが、せっかく来たならなんとかして見たいところですよねー。(でも危ないことはやめましょう)
日本橋がある風景&由来について
日本橋南東詰、獅子が持っているのは東京都の市章
江戸時代の日本橋絵図と、日本橋の由来が書かれた銅板
鋳銅製の麒麟?、迫力あるナァ..
現在の日本橋が作られたのは明治44年(1811)、既に100年以上前ですね。
ルネサンス様式の石造二連アーチ橋で、現在では数少なくなっている明治期の石造道路橋です。約50メートルの橋のいたるとろに、和漢洋折衷の鋳銅製装飾が施されています。
徳川家康によって開かれて以降の江戸期には、5街道(下記)の基点とされていました。
名実共に江戸の中心であった日本橋界隈は、魚市場や商店が立ち並ぶ活気のある街並みであったということです。
- 東海道
- 中山道
- 奥州道中
- 日光道中
- 甲州道中
現在は下記、7本の国道の始点となっています。
- 国道1号
- 国道4号
- 国道6号
- 国道14号
- 国道15号
- 国道17号
- 国道20号
こちらが西北詰にある日本道路元標プレートの“レプリカ”と、元標の真上に建っていた柱です。
かつて日本橋の上を都電が走っていた頃は電柱も兼ねていましたが、その後役割を終えた際にこの場所に移設されました。
繰り返しますが、日本国道路元標の“本物”は、日本橋の中央(道路のド真ん中)に埋まっています!
当然(?)ながら、国指定の重要文化財です。
選ばれた理由も記載されていますが、なんだか厳かな感じ…
日本橋魚河岸跡です。
かつてこの場所には魚河岸があったんですね。江戸時代の最高のステイタスは「新鮮な食材」を食べることにあったのかもしれませんね。「初鰹は女房を質に入れても食え」ですよ。
東南詰からの眺め
南東詰からすぐのところには[日本橋船着場]が。
日本橋クルーズが運行する観光船が、毎日のように運行されています。いつ行っても人がたくさんいます。一度乗ってみようかしら。
日本の道100選、中央通り!
日本橋北詰の街並み |日本橋三越、コレド室町、マンダリン オリエンタル東京
日本橋をまたいで南北で、なんとなく雰囲気が違うんですよね。
北側のランドマークは、今も昔も日本橋三越。近年、ここにコレド室町が加わりました。
日本橋南詰の街並み |日本橋高島屋、コレド日本橋、丸善 日本橋店
日本橋の南側は、橋から3〜4分歩いたあたりが一番の賑わいエリアです。ランドマークは何と言っても日本橋高島屋。
一時期少し元気がなかったような気がしますが、2019年にリニューアルオープンして以降、デパートに活気が、街に人出が戻ってきたような気がします。向かいの老舗書店丸善も、私としては東京駅丸の内側にあるOAZO店よりも好みです。なんとなく落ち着きがあるんですよね。
おしまい
「日本橋って橋が本当にあるんだー」なんて人もいるこのご時世ですが、よくよく見るとその存在感と造りの立派さに圧倒される名橋です。せっかく来たなら、付近をぐるぐるきょろきょろ(2〜3周くらい)してみることをオススメします。きっとたくさんの発見があるはずですよ。文字、読みましょう。
行き方(アクセス):東京メトロ各線「日本橋駅」から徒歩3分、
東京メトロ「三越前駅」から徒歩1~3分
以上、はいかいちゃんでした。