完成以来、富山でも随一の観光スポットに躍り出たTOYAMAキラリの中にある、富山市ガラス美術館にいってきました。さすがは隈研吾さん、ネームバリューはもちろんですが建物に入ってびっくり、とても開放的できもちがよく、それでいて温もりも感じるとても豊かな施設でした。建物内には図書館などもあるので、地元の方々にもよく利用されているようでした。
富山市ガラス美術館データ
開館時間 9:30〜18:00(金・土曜は20:00まで!)
休館日 第1・3水曜、年末年始
TEL 076-461-3100
公式サイト
富山市ガラス美術館までは、富山駅から市内電車を利用するのが便利です。環状線なら「グランドプラザ前」、南富山駅前行きなら「西町」で降ります。乗車時間は約12分、下車後は1〜2分あるけば着きます。
ちなみに専用駐車場はありませんので、レンタカーをつかった旅行中に立ち寄りたい場合は、近くのコインパーキングなどに停めることになります。
また、上に書いた開館時間&休館日は美術館自体のもの。カフェやミュージアムショップや、ギャラリースペースは状況がすこしことなりますのでご注意ください。
カフェのオープンは10:00! カフェは毎週水曜日お休み!
TOYAMAキラリの圧倒的な解放感
エントランスロビーを抜け、入ってすぐ左側にあるエスカレーターをあがると…
木のガラスが組み合わさった、特大の吹き抜け空間です。
この2Fフロアに、カフェやミュージアムショップがあります。富山ガラス美術館に入館しなくておも、どちらも利用可能です。
そしてさらにあがっていくと、富山市立図書館が現れます。
3Fは児童図書、4Fは一般図書、5Fは参考図書となっていますが、図書館エリア以外とを区切る壁などがないため、とても開放的で書棚の並ぶ様がとても美しい。
こんな図書館、近所にあったらなぁ。。。
と、滞在中に何度思ったことでしょう。一昨年に堂々オープンした最先端の石川県立図書館や、槇文彦さんによる福井県立図書館など、北陸エリアにはすてきな図書館が多いですね。
我が家の隣の自治体にも、最近とてもステキな図書館ができました。うちの市は、・・・。無い物ねだりはやめましょう。
木とスチールとガラスの組み合わせで、全体的に軽快な雰囲気が表現されています。
木材は1枚1枚かなり重いはずですが、その重量感を感じさせない意匠です。この独特の浮遊感は、さすが隈研吾さんといったところでしょうか。
サインもかわいいです。
パイプなどが剥き出しの天井に溶け込んでしまっている印象もありますが、そのへんはまぁ、大丈夫なんでしょう。。。
富山市ガラス美術館
もちろん、富山市ガラス美術館もじっくり見てきました。
TOYAMAキラリの最上階6Fから展示がはじまり、5F、4 F、3 Fと階をさがりながら展示物をみていくスタイルです。
最上階のグラス・アート・ガーデンには、現代ガラス作家の巨匠であるデイル・チフーリさんの作品があります。デイル・チフーリさんはアメリカン人で、交通事故の影響で左の視力を失っていることでも知られています。
暗闇に浮かび上がる極彩色のガラス玉やウネウネとしたオブジェの存在感は、息を呑むほどです。触ったら崩れ落ちてしまいそうな一方で、永遠の命を与えられた揺るぎなさも感じさせるソリッドさは、まさに美術作品といった印象。
一方で、通常の展示スペースにあるのは、かつての実用や現代の日用を感じさせるガラスがたくさん。
これは、保谷硝子(菅澤敏夫)によるJALの刻印がはいったタンブラーやワイングラスです。1980年代のもののようでしたが、かつて空の上で使われていたものなのではないでしょうか。普通に欲しいです。
すこしエキゾチックな印象の水差しとグラス。これも欲しいです。
こちらは岩城硝子工芸部による、獅子とほうぼう。パート・ド・ヴェールという製法でつくられたガラスオブジェですが、これも欲しい。
ミュージアムショップ
ミュージアムショップには、地元のガラス作家さんのアイテムが置かれていました。
こちらは、富山ガラス工房さんのO・CHOCOというシリーズです。
これだけそろって専用棚におかれると、壮観ですね!
TOYAMAキラリ入口にあるフロアマップ。
こんなところにもほとばしる意匠。少々見にくいですが、実用性よりもデザイン性!
7階から上はオフィス空間なんですね!6Fは最上階ではなかった。
たぶんまた来ます。
(図書館で仕事とかできそうだし)