東京都と山梨県のほぼ境目、北都留郡小菅村にある原始村キャンプ場に行ってきました!その名の通り、原始時代ならではの竪穴式住居(横穴式もある)に泊まることができる超ユニークなキャンプ場です。テントやタープを張ることができる河原サイトもちゃんとあります(私が利用したのはこっち)。設備は手入れが行き届いていて、接客もよし。自然に抱かれたスペシャルな体験をしたい初心者キャンパーに、おすすめです!付近にある、おすすめの立ち寄りスポットもあわせて紹介します。
原始村キャンプ場ってどんなところ
「多摩川の源流で自然を味わうなら原始村にいかなくちゃ」
公式サイトにあるこの謳い文句が示す通り、東京を代表するいけてる河川・多摩川の源流のひとつ白沢川沿いにある自然豊かな山間にあるキャンプ場。最大の特徴は、竪穴式&横穴式の古代の住居を模したバンガローに泊まれること。
それはそれでいいんだけど、普通のテントサイトももちろんあります。河原です。値段もリーズナブルです。今回我々はこちらを利用させていただきました。
原始村キャンプ場のレンタル事情
公式サイトを見ると、「キャンプギアレンタルサービスTENTAL(テンタル)と提携し、レンタル品の貸し出しを行っております。」とありますが、オーソドックスなアイテムは普通に現地でレンタルできます。
焚き火台、ツインバーナー、調理器具各種あたりは、レンタルをあてにしている人もおおいので、助かりますね。テンタルはキャンプ道具一式など、手ぶらでキャンプを楽しみたい人には使い勝手がよさそうですね。
DAYキャンプの利用もできます。この設定があるためにチェックインは14時と遅め、チェックアウトは10時と早めなわけですが、デイキャンプの最低料金を支払うことでアーリーチェックイン&レイトチェックアウトが可能となる仕組みです。
原始村キャンプ場へのアクセス
東京方面からシンプルに向かうなら、中央自動車道の上野原ICから延々と北上していくルートが最短です。上野原あきる野線〜上野原丹波山線と走っていきますが、ところどころ道幅が狭くはなりつつも、路面コンディションはそこそこ良好。運転が極端に苦手でなければ、あまりストレスは感じないアプローチになるでしょう。上野原ICから原始村キャンプ場まではのんびりドライブ約45分です。
ぐねぐねした山道が嫌いない方は、大月ICから向かうという選択肢もあります。大月からもひたすら北上ですが、国道139号線がルートのほぼ大半しめるため、とても快適です。約3kmの松姫トンネルを含む松姫バイパスの恩恵をフルに受けたアクセスです。
ちなみに東京の西側に住む私の一番のおすすめは、八王子周辺から高速道路を使わず奥多摩駅付近を通過して向かう迂回ルートです。奥多摩駅周辺には見どころも豊富で、ドライブ途中の休憩スポットにぴったり!奥多摩が誇るオシャレ&おいしいクラフトビールであるVERTERE(バテレ)のビアカフェでランチをするのもよいですし、キャンプ場で飲むドリンクを仕入れるも一興です。奥多摩駅からは、真西にのびる国道411号〜国道139号と約30分ほど走ると原始村キャンプ場にたどりつきます。
アーリーチェックインを使わなければ原始村キャンプ場のチェックインは14:00〜なので、ランチタイムを奥多摩エリアで過ごすというのがちょうどよい感じになるわけです。
原始村キャンプ場の設備
キャンプ場で気になる設備トップ3は、炊事場、トイレ、シャワーで間違いないでしょう(ですよね?)。その3つに関しては、原始村は言うことなし。完璧です。
いずれも広さがあり、清潔で、キャパシティーも十分。チェックイン時には洗剤やスポンジなどの片付けグッズ一式も貸与してもらえるという面倒見の良さ。最高です。
シャワーは時間制ではなく、利用人数ごとに300円(未就学児は無料)を支払います。利用時間は15:00〜21:00ですが、利用申し込みと支払いは17:00までに済ませなければならないのでご注意を。男女別になっているので、その点も◎。
テントサウナがレンタルできる!
大ブーム中のアウトドアサウナが、原始村で体験できます。
1日1組限定ながら、3時間5,000円〜とリーズナブルに本格的なアウトドアサウナ(清流付き)が楽しめます。薪ストーブで熱したサウナストーンに多摩川の源流をふりかけて、ロウリュを楽しむなんでオツですねえ。
ほか、購入できる消耗品など
薪は針葉樹600円と広葉樹800円の2種類が購入可能。炭も1kg400円です。少しお高めですが、まあ許容範囲。さらに下拵え済みのスウェーデントーチ2,000円も。丸太をそのまま焚き火化するアレです。やってみたかったけど、今回はしっかり焚き火台を準備してきたので見送りました。
原始村キャンプ場でキャンプしてきました!区画サイト(川原)
こちらが今回テントを設営した河原の区画サイトです。下は砂利です。
この日にデビューとなった、THE NORTH FACEのLANDER6です。はじめてにしてはうまくはれたような… 跳ね上げを支えているポールは、もう少しよい感じのやつを入手したいです!
一区画のスペースは十分。大きなファミリーサイズのテントも余裕を持って張れました。
敷地入口の橋上から受付のある母屋と河原サイトを眺めるとこんな感じです。
かっこいい…
無骨なイメージもあるテントなので、砂利ともよく似合っています。笑
良かったところ
とても気に入りました。特によかった点をいくつか紹介します。
設備のメンテナンスが行き届いている
トイレとシャワーはもちろん、炊事場や洗い場、そしてレンタル品のコンディションなど、すべてが整っていました。料金も安いので、とても良心的だと思います。
完全な山間で自然を満喫できる
そしてなにより山に囲まれた雰囲気が最高です。キャンプに来たからには、自然への没入を感じたい!ですよね?その点、原始村は完全に山間にあるため、夜には川が流れる音しか聞こえません。見上げた空には、数多の星がキラめいていました。
サイズ感(規模)がちょうどよい
大きいキャンプ場だと数十組のキャンパーが行動するので、トイレやシャワーが大混雑ということも… その点、原始無キャンプ場の区画サイトは6つのみ。設備を余裕をもって使いながら、終始のんびりとした雰囲気のなかで過ごせます。
テントが張れる区画サイト以外は、竪穴式住居型のバンガローが3棟、横穴式住居型のバンガローが1棟あります。
接客がとてもよい
これ大事です。初日に対応してくださったのは、笑顔がすてきな女性でした。この方の対応が本当に最高でした。なにを聞いても、おだやかにわかりやすく説明してくださいました。
たまに、妙に無愛想な受付の方とかいますし、大きなキャンプ場だとスタッフも忙しすぎて機械的なやりとりに終始してしまうことも多いです。
原始村では、とても暖かい気持ちになりました。
悪かったところ
これはもう、荷下ろし&荷上げがつらい、ということに尽きるでしょう。
道路レベルの荷下ろしスペースから、河原のテントサイトまではおよ100mほど。そして、この距離の高低差がなんと20mほどはありそうな感じです。
つまり、急な斜面を重い荷物をかついで昇り降りせざるをえないのです。キャンプ場に荷運び用のカートは用意してありますが(よくあるやつ)、急な斜面ではむしろ使いづらいですし、そもそも階段では使えません。この位置ギャップは、オートキャンプに慣れ親しんだ軟弱キャンパーにはかなりつらい!
我が家はまだキャンプギアもあまり持っていないのでそこまで大変ではなかったですが、同行ファミリーはかなりの荷物量だったのでとても大変でした。
とはいえ、このギャップが自然に囲まれた没入感を演出してくれるポイントでもあるので、トレードオフです。
原始村キャンプ場のスポットデータ&評価
自然満喫
設備充実 キレイ&最高
都心交通 近いけど遠い
写真撮高 区画位置次第
総合評価
名称 原始村キャンプ場
住所 山梨県北都留郡小菅村1970
電話番号 080-9297-6609
営業期間 シーズン営業(3月中旬〜11月)
チェックイン 14:00〜17:00
チェックアウト 10:00
支払い カード利用/一部キャッシュレス決済利用可
アクセス 上野原ICから約40km(約50分)、大月ICから約25km(約40分)、青梅ICから約45km(約60分)
以下、料金情報です。
・キャンプサイト6区画:5,000円/1泊
※GW・夏休みを除く平日:4,000円/1泊・竪穴バンガロー3棟(定員6名):12,000円/1泊
※GW・夏休みを除く平日:9,000円/1泊・横穴バンガロー1棟(定員8名):12,000円/1泊
「なっぷ」より転載
※GW・夏休みを除く平日:9,000円/1泊
原始村キャンプ場近くの立ち寄りスポット
食事処ムッカ
原始村キャンプ場に併設のレストラン&カフェです。小菅村付近で狩られた鹿の肉を中心に、地域食材をふんだんに使った料理が食べられます。店内もとても清潔で広々。キャンプの前後はもちろん、わざわざここで食事をすることを目的に訪れる人も多いのだとか。
キャンプ場の受付があるこちらの建ものの一画が、食事処ムッカとして使われてます。
名物の「鹿肉ビビンバ丼」「猪と鹿肉のジビエバーグ定食」「川魚の漬け丼」は、どれもおいしそう。。。たまに日替わりで提供されているという「鹿豚丼」も気になる!
食事だけでなく、「原始村オリジナルブレンド珈琲ゼリー」といった美味しそうなスイーツもあるので、カフェ利用もおすすめです♪
営業時間 11:00〜14:30(LO14:00)、土曜日曜・祝日のみ〜16:00までカフェ営業
定休日 月曜・火曜
※その他データは、原始村キャンプ場と同じ
道の駅こすげ
原始村キャンプ場から車で10分ほどのところにある、道の駅こすげ。この道の駅、かなりすごいです。
実はあまり期待をせずに「温泉だけサクッと入れればいっか〜」と思って帰り際立ち寄ったのですが、思いがけず長居をしてしまいました。
まず温泉がすごい!「こすげの湯」という、独立した棟になっているのですが、完全にネイチャー風味のスーパー銭湯でした。温泉自体はそこまで種類があるわけではないですが、十分ひろいし、サウナもあります。水風呂もバッチリ。そして、お風呂上がりにのんびりできる休憩スペースが館内あちらこちらにたくさん!仮眠スペースあり、マンガすぺーすあり、ゲームコーナーあり、無料マッサージチェアーあり、極め付けは広々としたレストラン。最高です。
ほか、道の駅ならではの物産館も大充実。テイクアウトグルメもイートインレストランも大充実。レストランでは石窯ピッツアが食べられるのですが、山女魚のアンチョビクリームピッツァが食べたくて、ぎりぎりまで悩みました。結局、「こすげの湯」の館内レストランでのんびりする方を選んだのですが…
住所 山梨県北都留郡小菅村3445番地
電話番号 0428-87-0765(物産館)・0428-87-0020(レストラン)
営業時間(物産館) 09:00〜17:00
営業時間(レストラン) 11:00〜15:00(土日祝は11:00〜16:00)
定休日 無休(レストランは水曜)
こんな記事もありました。感動しました。
VERTERE(バテレ)
奥多摩駅徒歩30秒のところにあるクラフトビールショップです。このすぐ近くには、ビアカフェもあります。少々お値段が張りますが、特別な日、特別なキャンプで飲むお酒としてはスペシャルな感じがしてとっても良いです。原始村や道の駅こすげでもよりローカルなクラフトビールも購入できますが、ばテレのビールはかなりユニークなので、テンションあがります。ボトル(缶)もかなりオシャレ!
FAR YEAST BREWING
こちらは未訪。上記のVERTERE(バテレ)と天秤にかけた結果、次点となりました。でもとても気になるマイクロブルワリーです。創業は2011年と新しいクラフトビールメーカーですが、「東京ホワイト」や「東京IPA」は、私も何度か飲んだことがあります。
むかしこちらのビールセット(FAR YEAST 東京シリーズボトルセット)を知人に贈ったところ、かなり喜ばれました。ラベルやパッケージ(箱)もオシャレなので、ビール好きな人にはおすすめです。
でも醸造省は小菅村、つまり山梨県なんですよね。笑
日本一のローラーすべり台
原始村キャンプ場から北方面(!)に車で20分ほど。“日本一のローラー滑り台”がありました。なんであれ、一番というのはすばらしいです。我が家は時間の関係で訪れることができなかったのですが、「全長247メートル、高低差42メートル」のローラー滑り台、気になりまくりです。